もう、前のような顔はできない
私は現状を振り返る
ほんとに愉快で愉快で堪らない‥‥‥
なんでもっと早くこうしなかったんだろう‥‥‥‥
依然として、メディアではあの件が燃え続けてる
流石にテレビで顔は出てないけど、ネットでは流出しまくり笑
よく、ネット私刑は被害者がトラウマをフラッシュバックさせるから良くないのでは、と言われるけど
及川は真顔でこちらを見つめる
思い出される、数々の思い出
怒りが沈んでいくのを感じる
別に、殺してやりたいほど憎んでいた訳じゃない
主犯たちが憎かった、ただそれだけ
無駄に行動力を発揮してたし
私はイヤリングを手に取る
私は屋上の段差に足をかける
大丈夫、もう怖くない
だって、お父さんとお母さんに会えるんだもん
それに、私の顔はもうバレてる
あいつらに散々撮られた動画
川添が最後の足掻きで私に関する全ての情報を流した
もう終わりだよ
川添虚言で私はもう散々叩かれてる
もう、疲れちゃった笑
なら、目的も達成した今
死ぬのが良い
バンッ!!
私は踏んでいた足場から飛び降りた
パシッ!!
は‥‥‥
ぼつぼつと話す堅治
ずっと一緒に居るはずなのに
堅治の涙が、私の頬に滴る
馬鹿だなぁ私
上にいる堅治の顔が輝いて見えた気がした
NEXT
次回、最終回













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。