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第41話

笑わない男
55
2025/09/07 15:00 更新
天蓬と別れて数日後、森の中で野宿することにする
一行



大野、櫻井、二宮、紗羅は、寝床を整える松本と
相葉の2人を残し食料調達へ向かおうとしていた
本多紗羅
じゃあ私たちは食料を取ってくるわね!
二宮和也
相葉さん、いい子で待ってるんですよ
相葉雅紀
俺は子供かっ!!
大野智
あははっ
櫻井翔
じゃあ松潤寝床は頼むな
松本潤
そうして4人が食料調達に向かってから数十分程が
経った頃、大方寝床の整備が終わった相葉が額を
拭った
相葉雅紀
よーし、これでオッケー!
すると、相葉がなにかに気づいたように声を上げ
まじまじと松本の顔を見始めた
相葉雅紀
...ん?
松本潤
...なに?
相葉雅紀
んー、いやぁ...
...なんか怒ってる?
松本潤
は?
突然怒っているかと聞かれ怪訝そうに眉を寄せる
松本
松本潤
怒ってないけど
相葉雅紀
えぇ〜、うっそだぁ
松本潤
いや、嘘じゃねぇし...
その返答に納得できないのか、じとーっとした目で
松本を睨み散らかす相葉に、松本は困惑を隠せない
松本潤
てかなんでそう思うんだよ...‪💧‬
すると、間髪入れず
相葉雅紀
だって顔がしかめっ面なんだもん!
こーんな!
と即答(しかも顔真似付き)
そんな相葉に、ますます困ったように眉をしかめた
松本は、ビッ!と親指で自分の顔を指した
松本潤
...いや、悪いけどコレ
地顔だから
相葉雅紀
えぇ〜、怒ってるのが地顔なの?
松本潤
だから怒ってないっつーの...‪💧‬
相葉雅紀
ふぅん...
相葉雅紀
松潤ももう少しニコニコしてたらもっと
親しみが湧くと思うんだけどなぁ...
松本ににじり寄り、顔をまじまじと色んな角度から
見たあと、ぱっと離れると相葉はニパッと笑って
見せた
相葉雅紀
ほらっ、松潤もちょっと笑ってみてよ!
こーんな!🌸
するとさも「それを俺がするのか...?」と言わん
ばかりの顔で嫌そうに見つめる松本
相葉雅紀
えっ、ちょっと何その反応!
松本潤
いやだって...無理だろ‪💧‬
俺だぞ?
相葉雅紀
いーじゃんちょっとだけ!
物は試しだよっ!ほらほら、笑ってっ!
相葉の笑顔に押し負けた松本が、渋々笑顔を作る
松本潤
......こう?
──が、それはお世辞にも「上手」とは言えない
めちゃくちゃ引きつった笑みで...
相葉雅紀
...ぅわぁ
相葉雅紀
思ったよりヒドイね!!
相葉の言葉に間髪入れずスパーンッ!と子気味いい
音でその肩をはたく
松本潤
ヒドイってなんだ、ヒドイって!!💢
相葉雅紀
だって本当の事だし...笑うんならもっと
リラックスしないと!
相葉雅紀
こうさ...
不意に近づくと、松本の両頬をむぎっと押しつぶす相葉
松本潤
ぶっ‪💧‬
べしっ
松本潤
やめろっ💢
松本は不機嫌そうにふいとそっぽを向くと、トゲの
ある声色で言い捨てた
松本潤
いーんだよ、愛想なんか無くたって
松本潤
愛想を振りまいたって、敵が倒せる訳
じゃないからな
相葉雅紀
そりゃまぁ...そうかもだけどさぁ〜
そうこうしている間に、賑やかな声が聞こえてくる
どうやら4人が帰ってきたようだ
松本潤
ほら、みんな帰ってきたぞ
そう言ったっきり、ツーンとそっぽを向いて座る
松本と、そんな松本の背をむぅっと口を尖らせ
眺めている相葉
大野智
相葉ちゃん、松潤ただいま〜
櫻井翔
相葉くんいい子にしてた?
相葉雅紀
子供かっつーの!
相葉雅紀
翔ちゃあ〜ん、松潤がツンツン
なんだけどぉ〜
大野智
松潤がツンツンなんて
いつもの事じゃん?
櫻井翔
ツンデレの間違いじゃないの?
松本潤
ソコメシ抜きな
櫻井翔
ハイ、嘘ですごめんなさい
大野智
んははっ!
そんなやり取りがあった翌日


ロアナへと辿り着くため森の中歩みを進める6人



するといきなり相葉が何かを見つけたように
声を上げた
相葉雅紀
──あれっ?
相葉雅紀
あそこにいるのって...子供...だよね?
他の面々も目線を移すと、そこにはうずくまる
子供の姿があった
大野智
...ほんとだ
二宮和也
迷子ですかね
櫻井翔
とか言って、また魔族ってパターン
じゃないよな...
(※第23話参照)
そんな警戒を見せる面々を他所に、紗羅がスッと
子供の隣にしゃがみ込む
櫻井翔
って、ちょっ
櫻井翔
紗羅さんっ!?‪💧‬
本多紗羅
ねぇあなた、名前はなんて言うの?
柔らかい声で訊ねる紗羅に、少女がゆっくり顔を
上げるが、その瞳は涙で濡れていた
セレナ
...セレナ...
ひくっと泣きじゃくりながら、躊躇いがちに小さな
声で答えるセレナに、相葉もにこりと笑いかける
相葉雅紀
セレナちゃんかぁ、いい名前だねっ!
一人でここまで来たの?
セレナ
...うん...
紗羅と相葉の雰囲気に緊張がほぐれたのか、ぽつり
ぽつりと少しずつ話し始めるセレナ
セレナ
──おばあちゃんの具合が良くなくて
セレナ
...お母さんは大変そうだから私が薬草を
取りに来たの...
セレナ
でも...ひっく...迷っちゃって...
再び不安になったのか、ぐすぐすと泣き始める
セレナ


紗羅はそっとセレナの頬に手を当てると、優しく
親指で涙を拭った
本多紗羅
そう...それでこんな森の中まで
...優しい子
続いて相葉もわしゃわしゃとセレナの頭を撫でた
相葉雅紀
いい子にはなでなでしちゃうっ♪
セレナ
えへへっ...
すっかり2人に心を許し、笑顔を見せ始めたセレナ



その光景に松本と櫻井は感心していた
松本潤
なんか...すげぇな
櫻井翔
うん...
しばらくして、セレナと一緒に地図を覗いていた
紗羅が小さく頷いた
本多紗羅
──そう、セレナちゃんは"エルドナ"
って村から来たのね
セレナ
うん
本多紗羅
エルドナ...あら、丁度ロアナへ向かう
通り道にあるみたいね
相葉雅紀
えっ、ホント!?
バッ!と振り返ると他4人をキラキラとした目で
見つめる相葉
相葉雅紀
じゃあセレナちゃんを村まで送って
いってあげよーよ!
相葉雅紀
ねっ、いいよねみんな!?
二宮和也
まぁ...いいんじゃないですか
大野智
もうすぐ暗くなっちゃうしねー
松本潤
...みんながいいなら
ぱぁっと明るくなる相葉の表情に、ふぅ、と息を
吐く櫻井
櫻井翔
決まりみたいだな
本多紗羅
ふふっ、良かったわねセレナちゃん
セレナ
うん
本多紗羅
じゃあはいっ
本多紗羅
家に着くまでの間手をつなぎましょ♪
すっと手を差し出す紗羅を見て、相葉もセレナに
駆け寄る
相葉雅紀
あっ、いいなぁー!
じゃあ反対の手は俺っ♪
相葉&紗羅
はいっ
セレナ
...うん
2人の笑顔につられるように、セレナも嬉しそうに
笑みを浮かべると、そっと手を握り返す
そして6人は再び森の中を歩き始めた



今度は1人の少女も一緒に

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