第11話

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2024/06/12 06:47 更新



正直、あの場所に行って“二人”がいるのを見た瞬間、




涙が溢れてくるんじゃないかと思ってしまった。




だって、まさか本当にここにいてくれるとは思わなかったからだ。









あなた「蘭くんに…竜胆くん…」




あなた「なんでここにいるの…?」









そう言うと、蘭くんはふっ、と笑って言った。




蘭「今日はあなたが来るんじゃねぇかな〜って」


蘭「ただの勘?」









すると竜胆くんが「兄ちゃんの嘘つき」と言ってこちらに近づいてきた。




竜胆「本当はあなたが心配で来たんだよ」


竜胆「あれから大丈夫だったかって、ずっと兄貴心配してた」









こんなに二人が自分のことを心配してくれたのだと思うと、


本当に泣きそうで自分の心と葛藤していないともたないくらいだった。




そんな気持ちになっている中で、蘭くんが竜胆くんの肩に


手を回して言った。









蘭「どちらかというと俺より竜胆のほうが心配してたよな〜?」




竜胆「はっ…?///別にそんな心配なんてしてねぇよ…」









竜胆くんの少し桃色に染まった顔はとても可愛らしく、




蘭くんも本当に私のことを心配してくれていたのだと思うと、




本当にこの悲しい気持ちを吹き飛ばしてくれるようだった。









__本当に、この人たちを好きになろうかな、私__









蘭「で?ここに連絡も入れないで来たってことは何かあったんだろ?」




竜胆「何かあったら連絡しろって言ったよな?」




そう言って竜胆くんは私の近くに迫ってくる。




あなた「そ、それは本当に申し訳ないです…!!えと、、」


あなた「とりあえず恥ずかしいから一回…///」









あなた「……」




竜胆「……」









しばらくの沈黙を挟んだあと、竜胆くんはさっきよりも顔を赤くして、




やっと私から離れて、一言つぶやいた。




竜胆「…マジでごめん…///」









そして間を挟んで、


少しムッとした顔で蘭くんが近づいてきた。




蘭「二人の空間作るのやめてくんなーい?」




蘭「俺もあなたに何があったか気になるし心配なんだけど。」




そしてまた兄の方も距離が近くて、私の心は違う意味で破裂しそうだった。









あなた「とりあえず、一回離れてーーーっ!!!」









このままじゃ、話したいことも跳ねる心臓のせいで話せない。








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