第13話

🗝
422
2023/11/28 07:00












  やっと屋上の男の子を見つけたというのに、




話しかけれない自分が情けなく感じる。






(なまえ)
あなた
  はぁ…  




あんなにイケメンで人気者の男の子たちと




可愛くもないただいじめられている私と




じゃつい合わないことはわかってる。







でも、あの屋上のことはもう一度話したい…




そう心の中で思っていても、叶うわけなくて…






  『今日も見れるなんて運いいかも!』




『これで1週間頑張れるわ!』




『やっぱりぐく様しか勝たん♡』




『いや!じみん様よ!』




『1番ははくおずしかないでしょ!』






(なまえ)
あなた
  ……  




チャイムがなって、教室に戻ってきた




女子生徒たちが大きな声で話していた。







男子生徒もイケメンさんたちのことを




話している人が何人かいた。







男女にも人気でこの学校みんなが




知っているって相当有名なんだな…






  『もう♡ほんとにかっこいい♡』




『ベタ惚れじゃんーㅎㅎ』






  いつも休み時間ごとにいじめられるけど、




イケメンさんたちに夢中になってくれた




おかげでいじめられることはなかった。







でも放課後になると、恐怖の時間が必ず来る。




放課後なんて一生来なくていい。




そう思っていたのに…






  『あ、そーいえば』

『今日、休み時間にできなかったから』

『放課後二倍ね?ㅋㅋ』




『ちゃんと来いよーㅋㅋ』






(なまえ)
あなた
  ……っ  




『なんか言えよ!』






(なまえ)
あなた
  いたっ…  




怖くて言葉がでなくて黙り込んでいると、




思いっきり足を蹴られた。







足も腕もお腹も色んなところに痣ができている。




またそなおんにに心配かけちゃうな…






  『ほら、返事は?』






(なまえ)
あなた
  はい…  




『よくできましたーㅋㅋ』










もう、嫌だ…




こんな人生なんて望んでなかったよ…







高校生になったら、




私が願う楽しい幸せな生活を望んでいたのに…







どうしていつもこうなっちゃうの…?




神様、どうか私を楽にさせてください…






(なまえ)
あなた
  ……っ  




誰もいない場所で私は静かに涙を流した。














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