この2人はお友達だろうか。ここは好印象を残すためにも挨拶くらいはしておこう。
頑張れとは多分先輩についてのことだろうな。
そう言って2人は去っていった。学校外では何気にお友達が多いよな、先輩って。
魅力の権化、生きる宝石なのだから当たり前か。
…いや、まずバハハーイって何の話だ?
その後も楽しんでいると気づいたころにはかなり時間が経ち、とうとう祭りのクライマックスが始まろうとしていた。
私たちは少し離れた公園へと出向いた。ベンチくらいしかない寂しい公園で、普段からあまり人が居るのを見たことがない。
去年の塾の帰りにこのあたりを通ったとき、花火が見えた。記憶違いでなければ今年もみられるはずだ。
間違えていないか危惧しつつ、屋台で購入したベビーカステラを頬張る。当然、先輩と分けながら。
ヒューっ
ドーーーン!
どうやら要らぬ心配だったみたいだ。綺麗な花火が打ち上がるのを、ここからハッキリ見ることができた。
秘密基地らしさへのワクワクでそう言っているのだろう。
けれど私は、先輩でも見上げてしまう程高い空を、いつもとは違う空を、2人しか居ない場所から見える空を、同じように見上げているということに心を弾ませている。
ここの空が今世界で一番綺麗だ。オーロラよりも、ウユニ塩湖よりも。
少し前に遡って











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。