第4話

魂の色。2
7
2025/09/26 13:16 更新
大塚朝陽
大塚朝陽
行ってきます〜
大塚陽斗
大塚陽斗
お!もう行くのか!行ってらっしゃい。
大塚朝陽
大塚朝陽
行ってきます。兄さん。
家の扉を締め、幼馴染の家に向かった。
大塚朝陽
大塚朝陽
日向ー!
がちゃりと扉を開き、白状を持った幼馴染。
望月日向が出てきた。
望月日向
望月日向
おはよう。朝陽くん。
日向の魂の色はピンク。
その色からとても優しい子ということが分かる。
彼女は、幼少期から段々と目が見えなくなり、真っ暗ではないが、盲目になってしまった。
そんな日向を支えると決めた僕は、小学生の頃から行動を共にしていた。
大塚朝陽
大塚朝陽
今日も良い天気だよ。日向。
望月日向
望月日向
嬉しいね。寒いけど、陽の光を感じるよ。
大塚朝陽
大塚朝陽
ほい。足元気をつけてね?
望月日向
望月日向
うん。ありがとう
僕は、彼女の手を取った。
その瞬間、日向の魂がゆらりと揺らいだ。
大塚朝陽
大塚朝陽
ん?
望月日向
望月日向
ど、どうかした、、、?
大塚朝陽
大塚朝陽
い、いや、何でもないよ。
どうして揺らいだのだろう。
望月日向
望月日向
い、いつもありがとうね。
なるほど。照れているのか。
そりゃもうお互い16になって、男から手を取られたんだもんな。
大塚朝陽
大塚朝陽
照れてる?
望月日向
望月日向
ち、違う、、、!
、、、凄く揺らいでいる。図星だな。
望月日向
望月日向
い、行こ、、、!
大塚朝陽
大塚朝陽
はいはい。
これ以上揶揄うと、日向は怒ってしまうから止めておこう。
日向は、盲学校に通っている。
小学生の頃は、目が見えなくて皆と違うからと言われ、虐められていた。
その時の日向は、虐められていたせいで自分に自信を無くし、魂が消えかかっていたことがある。
今は、自分と同じ人達と一緒に学校生活を送っているおかげで、自信を取り戻せている。
望月日向
望月日向
朝陽くん。
大塚朝陽
大塚朝陽
ん?
望月日向
望月日向
学校、どう?楽しい?
大塚朝陽
大塚朝陽
楽しいよ。部活が大変だけど。
望月日向
望月日向
サッカー?
大塚朝陽
大塚朝陽
そう。今度試合なんだよ。
望月日向
望月日向
見に行く。
大塚朝陽
大塚朝陽
見えないでしょ。
望月日向
望月日向
朝陽くんが頑張ってることは、分かるもん。
大塚朝陽
大塚朝陽
あははっ!そっか。
日向は目が見えないのに、僕のサッカーの試合を見に来てくれる。
でも楽しいらしい。
それから僕達は、雑談をしながら学校に向かった。
僕の高校の先生が、この前間違えて違う教室に入ったことや、先輩に恋人ができたこと。
一番驚いたのは、、、
大塚朝陽
大塚朝陽
え?!告白されたの?!
望月日向
望月日向
うん。
日向が別の学校の先輩に告白されたことだった。
大塚朝陽
大塚朝陽
で?どうしたの?
望月日向
望月日向
断った。
大塚朝陽
大塚朝陽
断った?!
望月日向
望月日向
うん。
大塚朝陽
大塚朝陽
な、なんで?
望月日向
望月日向
でも私、目が見えないし、、、
大塚朝陽
大塚朝陽
そんなの関係ないでしょっ、!
望月日向
望月日向
でも、好きじゃなかったし、苦手だったし、、、!
大塚朝陽
大塚朝陽
なら、いいんだけど、、、
日向が告白されたのは、驚きだったけど、少しだけモヤモヤした。
どうして、目が見えないだけで断るの。
望月日向
望月日向
朝陽くんは?
大塚朝陽
大塚朝陽
ん?
望月日向
望月日向
恋話ないの?
大塚朝陽
大塚朝陽
ないよ。
望月日向
望月日向
そっか、、、
大塚朝陽
大塚朝陽
何?
望月日向
望月日向
好きな人いないんだね、、、
大塚朝陽
大塚朝陽
ん?うん。
最近の日向、ずっとこうだな、、、
何かあったのかな?
魂がずっと揺れてるし、、、
この揺れ方は、怒っているんじゃない。
照れている。
日向は、よく照れる。
少し褒めただけで照れたり、
なんなら僕と会話をしているだけで照れたりすることがある。
どうして、そんなに照れるのかよく分からない。
日向は小さい頃からそうだったから。恥ずかしがり屋なのかと思っていた。
でもこの前、僕が学校まで迎えに来た時、日向が先生に褒められているのを見て、衝撃を受けた。
日向の魂は、全く揺れていなかったのだ。
どうして、僕との時は照れるのだろうか、、、謎である。
そんな事を一人で考えていたら、日向の学校に着いた。
大塚朝陽
大塚朝陽
ほい。着いたよ。
望月日向
望月日向
あ、ありがとう。
大塚朝陽
大塚朝陽
今日も楽しんでね。
望月日向
望月日向
朝陽くんもね。
大塚朝陽
大塚朝陽
帰り。僕の迎えを待っててね。
望月日向
望月日向
うん!
元気に点字ブロックを踏みながら、日向は学校の校舎に入っていった。

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