箱庭観察日記
◯月⬜︎日 2日目(箱庭換算)
土地 草原に崖、川、洞窟
コマの様子
・水を掛け合い遊んでいた。男の方は怒っているような発言をしていたが、楽しんでいる様子だった。
・何か役立つかもと置いたスコップと竹籠に困惑していた。反応が面白かった。
追加点
・食べれる化け物の追加。
下界の人間の書き物、クトゥルフ神話とやらにでてくる神に見た目の化け物を創造し配置した。倒せるように力は弱めておいた。スコップでギリ倒せるぐらいだ。味は牛とやらの味をトレースした。
・薬草の追加
すり潰し幹部に塗ると怪我が治りやすくなる薬草の追加。下界の人間の書き物のらいとのべる?とやらにでてくるような見た目にしたのできっとわかるだろう。
そこまで書き日記帳をパタンと閉じる。この箱庭を作り数日経ったが箱庭では2日経ったぐらい。結構差があることがわかる。なんだか学生の頃の夏休みの観察日記のようだが昔苦痛に感じてた割には楽しく感じる。
「今は寝てるけど起きたらどんな反応するかな〜、、、」
起きた時の反応を想像し妄想に浸っていた。
「そんな上機嫌そうにどうしたんですか?」
「わっ!!!驚かせないでよ!」
「別に驚かそうとしてやったわけじゃないんですけど!?」
妄想の中いたが話しかけられたことにより現実に引き戻される。
「で、何してたんですか?箱庭?」
「そそ、箱庭で今コマ達寝てるんだけど新しい生き物に起きてみた時どんな反応するかなって」
「どんなの追加したんですか?」
「これ」
それは、スライムのような、黒い粘度の高い触手の生えた "ナニカ" の塊。牙の生えた複数の口を持ち塊全体から緑の粘液が垂れだし、夥しい数の目が各自で意思を持ちどこかを見つめている。お世辞にも可愛いともかっこいいとも言えない、見るだけで精神が削られそうな悍ましい見た目をしていた。
「、、、これ自分で考えたんですか?」
こちらをみるぐさおさんの目はまるで正気じゃない化け物を見るような目で見つめていた。
「違うよ〜人間が生み出した架空の神話生物」
「人間達は神話の生き物をこんな化け物にしてるんですか!?!?」
正気の沙汰じゃない、困惑の瞳でソレを見つめていた
「ソレはごもっともなんだけどメテヲに言われてもねえ、、、ちなみに「テケリ、リ!」って鳴くよ」
「そこだけちょっと愛嬌あるのなんなんですかてかなんでこんな悍ましい見た目に、、、」
「殺しやすくするためだよ」
「わざわざ?」
すこし不思議そうに首を傾げ聞いてくる
「人間というのは不思議な生き物、考え方をするもんでねえ、普段誰かが殺した牛や豚鳥の肉を美味い美味い言って貪るのに自分で殺すとかそうなった途端「可哀想」って感情が芽生えるんだよ、」
「へー、やっぱ変わってますね、人間って」
「本当に人間は変わってて、醜くて、面白い」
「さ、仕事に戻ろうぐさおさん」
「えーー!!もう休憩時間終わり!?」
休憩の終わりの時が来る。箱庭を楽しみに頑張ろう、そう意気込んだ。
途中に出てきたバケモン、クトゥルフ神話の誰かわかったかな?正解はショゴスです。画像検索してみてね、文章の意味がよくわかると思うから。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。