第10話

【西村拓哉】いつだって君を
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2021/04/30 04:09


『、たく、たくやぁぁあ』

「…はいはい、よしよし」

『もう好きやないって言われたああああ』

「そっかそっか、大丈夫だよー」



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俺は今、あなたの下の名前に抱きつかれてる。

でも、付き合ってはいない。

ただの幼なじみだ。


あなたの下の名前がフラれると、俺のとこに来て、こうなる。



本当なら、俺にしろよって言いたい。



でもきっと、あなたの下の名前は俺を選ばない。



ただの幼なじみだから。



『あの、ね、あのね、』

「うんうん」

『前に他の女の子と歩いてるところ見たからね』

「うんうん」

『何してたの?って聞いただけなの』

「そっかそっか」

『そしたら、わ…もう別れよってぇぇえ』

「はいはい、元気出してー」

『たくやぁあ』




俺だって健全な高校生なんだけど。


そんな抱きついたまんまうるうるした目で見んといて。








気づいたときにはもうあなたの下の名前の上に覆い被さってた。


 
「……」

『っ、たくや?』



「なぁ、俺じゃあかんの?」

『え?』


「俺はいつだってあなたの下の名前のそばにいた。でも隣におるのはいつも違う奴で」


『…待って、、たく』


「俺ならあなたの下の名前を見捨てたりせんし、一生大事にする」


『…と、とりあえず離して』


「、、ごめん」

『私、1番大切なこと気づいてなかった』

「……」


『そばにいて安心するのも、顔見るとホッとするのも、ずっとたくやだった。きっとこれからもそうやと思う。』




「あなたの下の名前、好き」



『私も、たくやのこと、すき』



「、、照れるわ」


『たくやがこんなこと思ってたなんて全然知らんかった』



「だってあなたの下の名前鈍感すぎて全然気づいてくれんのやもん」


『ごめんごめん笑』


「これからは、ずーっと隣にいさせて、な?」


『うん!』





幼なじみから恋人へと昇格したあなたの下の名前ちゃんとたくやくん。



これからも温かく見守っていてください。


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あなたの下の名前さん読んでくれてありがとうございます!!


お待たせしました

にしたくちゃん!


はぁ萌えます



幼なじみとかほんとにもう…



リクエスト募集してます(*´∀`*)








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