チャイムが鳴って、授業が終わる。
最後にいつもの冗談を言って、生徒に宿題をやろうとさせる精神を基づかせる。
まぁ、はっきり言って冗談なのだが…
普通に不法侵入だわ、そんなことしたら。
そう生徒に問いかければ、肯定の言葉が返ってくる。
そんな日常が、毎日続いている。
時計を見ながらそう思う。
今回は、難しい問題が多かったけど、分かる人が分からない人に教えていて、助け合いが協調されている感じでよかったなぁ………
……あ
ツムル先生だ。
驚かせようかな。面白そうだし……何より反応見たいし?
とんとん
いつものように会話をして、職員室に戻ろうとする。
実は言うと、ツムル先生を驚かせたのはそれで66回目である。
他の先生方にもやってみたけど、やっぱり1番面白いのはツムル先生だと思う。
シンプルイズベストだよねーやっぱ
そう、くだらないことを言いながら、ただただ歩いていた。
そのときだ。
ビーッ_ビーッ_ヒビーッ_ビーッ___(音
【侵入者、発見。侵入者、発見。】
【教師はすぐ、一年生党に向かってください。】
【生徒が危険です。】
警告音のようなものが響きわたって、辺りを混乱させる。
確かにツムル先生はこう言った。
エイトが来るから大丈夫だよ、と。
でも、そんなことしてられない。
走って、特定の一年生党に行く。
生徒はすでに下校となっていたからこそ。ひとまずはよかった。
でも、まだ師団などで下校できていない生徒がいる。
まずはその子達の安全からだ。
走っていると、段々と不審者の姿が見えてくる。
多分あいつだろう。
と言うところで、近くに生徒がいるのを見た。
怯えて、腰が抜けて動けない生徒。
どうやら不審者は、その子を襲おうとしているようだ。
ひとまず駈け寄って……攻撃を防ごう。
しゅ__
ばんっ_____っ!!!
珍しいな……あまり見かけない形状不安定種だ。
もやもやと影を纏っていて、全然犯人の顔が見えない………
がこんっ…
腕で攻撃を抑えていたので、相手が掴んでいるということを信じて、重力を超えて回転する。
逆さまになって、犯人の顔を蹴る。
驚いたのか、僕の手を離したので、床に落とされてしまった。
どすっ、!!
あぶねぇあぶねぇ。
相手がいきなり攻撃を仕掛けてきたので、腕を少し切られたが、なんとなく勘でかわして、もう一発食らわせる。
一発攻撃を食らわせたことで、黒い靄が消えていった。
気配が消えたのを確認して、生徒に近づいた。
確かに腕からは、喰らったときの血が垂れていたが、そんなこと関係ない。
今は生徒の方が最優先だ。
そう言って、安心させるために頭を撫でた。
そうすると生徒は安心したようで、ほっと胸をなで下ろしているように見える。
何か、勘違いをしているような生徒。
辻褄が合わない。
僕が助けた生徒も、疑問に思っているようだ。
だって僕は今、この子を助けたんだから。
ぱんっ…!
助けた生徒に声を掛けると、また彼女も同様に頷く
この周りも変な空気のまま、話していると。
エイト先生が来たみたいだ。
そこで俺は、エイトくんに話そうと、エイトくん自身の前に進む。
かちゃん____
なんだ?すごく辻褄が合わないぞ??
手に掛けられた手錠。……恐らくこれは、マルバス先生の拷問器具。
そうして僕は、されるがままに連れて行かれる。
不安そうな生徒と、信じられないという顔をしている生徒を置いて。
そう、この決断は、僕の人生を180度回転させることになる。
これはまだ、僕の過去に過ぎない_____












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。