寝ている私の上に馬乗りしてきては、体重をかけてくるゾム
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ゾムとコネシマの肩を借りて何とか足を前へ進める私を見て幹部達は苦笑する。
その声すらうるさい。
音量調整どうなってんだか...
身体を包み込む生温い体温と息遣い...
あぁ思い出すだけで鳥肌が立ってきた。
朝から賑やかな幹部達
トンママが作ってくれた朝ご飯を食べ、今日も任務へ向かう
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...単独行動は本当に苦手だ
今日の任務は敵国への潜入、スパイというものをするのだが...大体こういう任務は1人である
そんな弱音がこぼれるが、ここまで来たのだ。
今更そんなことを言っても仕方がない。
そんな事を考えていると執事のような制服を着た男にワインを勧められる。
そのワインを口に含みつつ、任務内容を思い出す。
今回はα国主催のパーティに潜入し敵国の情報を入手すること、まぁありがちな任務だ
死角に身を隠しつつ幹部らしき男達の声を盗み聞きする
脅威とは多分ゾムのことだろう...とにかく今の情報は帰還次第報告しなければ。
その後も情報を盗み聞きしては記憶した
拉致...確かに我々国は仲間を見捨てない国として有名だ。
でも、もし私が実際本当に拉致されても彼等は本当に助けに来てくれるのだろうか
そんな事を考え、一瞬集中が途切れる
腕を捕まれ顔を覗き込んでくる敵幹部。
ヤバい、終わったかも...
読み直ししてないです!!
もし間違いあれば教えてください
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!