望月に、僕たちが付き合ってる事が知られてから、一週間。
そりゃあ、あの人気者の日向と付き合っているのだから、男子に詰め寄られたり、女子に気味悪がられたり……
ということはなかった。
どうやら、望月が色々と気を回して僕達が付き合ってることを誰にも言わなかったらしい。
僕としてはラッキー極まりない。
色々な授業を終え、放課後となった。ちなみに、理科室で小さいが爆発が起きたため、いつもより早く帰ることができる。
誰もいなくなった静かな教室に、僕は呟く。
こんなに静かだと、少し寂しくも感じるが…そういえば、ここの学校に入学した時もこんな事があったな。
誰もいなくなった静かな教室。忘れ物を取りに行く僕。そして、窓に咲き散る桜の花びら。
良いものを見つけたというようにニヤつく日向。凄くウザいな。
デート、デート、デート……デート?
僕達は急ぎ足でファミレスに向かった。望月は先にいた。席を取っておいてくれたらしい。
僕が偉そう?冗談じゃない。少なくとも日向小春よりかは幾文かマシであると思う。
そういってふわりと微笑む日向。パフェ1つでこんな顔をするのか…。単純だな、日向も。
この2人の会話を聞いていると、仲がいいんだなって実感する。
親友だから。そりゃ仲いいか。
その時望月の瞳が鋭く光ったのは気の所為だろうか。
流石は望月、鋭いな。
その後質問攻めは難問か続いたが、致命傷を負うことはなんとか防いだ。
全て、日向のおかげだな。
打ち合わせしててほんと良かった。何故か出会った時のことを打ち合わせするのは忘れてたけど。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!