前の話
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『すう……すう……もう何も食べたくない……』
「起きろや!」
私は誰かにそう叫ばれながら叩き起こされた。
頭を叩くな、痛いだろうが、
そう考えながら目を開けると文字通りの真っ白な世界
あれっここどこ?
「やっと起きたか」
声のした方を見ると20代くらいだけど杖を持って雲にのってる人がいた。
『何かのコスプレ?神のコスプレしてる不審者?今ハロウィンじゃないよ?』
「コスプレなんかしてない!」
コスプレ不審者野郎では無いようだ
だったなら誰だろう
「その疑問答えてやろう、我は神だ」
『髪?紙?』
「神だ!!」
『あっ厨二病の方ですか、ふざけないでくださいどうぞ』
「ふざけていない!ここは天界で我は神だ!」
この厨二病コスプレ不審者野郎は色々にわかには信じ難いことを言っていると思う
けど私は生粋のオタク、この異常な状況に慣れてしまっていた
なので一つ質問することにした
『ここが天界なら私はどうなったんですか?』
私がそういうと神は言いにくそうな顔をした
あっこれ言っちゃいけないやつだった?
私は『やっぱりいいです』と言おうとした、がその前に神(仮)が口を開いた
「お主は死んだ、ポックリとな」
『そうなんだ』
「軽!?」
『いやぁ死んじゃったんならもうしかたがないなぁって、あと死んだんなら魔入間の世界に転生させろ』
「はぁ……強欲だな、まぁそのためにお主をここに呼んだんだからな」
『そうなの!?』
正直了承されるとは思ってなかったから嬉しい、ついでにチートにしてくれたらもっと嬉しい、てかチートにしろ、顔も良くしろ
「お主本当に強欲だな」
『あ、心読まれてた』
「当たり前だろう我は神なのだから」
『説得力パねー』
「ではお主を転生させる、あっちの世界を楽しんでくるといい」
『あっまって心の準備w((「行ってこい」
『待てっていってるだろうがああああああああぁぁぁ』
ここどこや
目が開かない
くらいくらい
「───」
誰がなんで言ってんのかわからん、
けど多分私のお母様だろう
あと周りの空間的に人間界だ
どこが転生やねんクソ神
とりあえずママン、全く赤ちゃんじゃない子供だけどよろしくな
〜15年後〜
「あなたこっちに来なさい」
『なに?父さん』
「少し大事な話する、あなたにとっては裏切られたと感じるかもしれん」
『大丈夫、覚悟はできてる』
「……ありがとう、実は俺……いや俺と母さんは"悪魔"なんだ」
イヨッシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!
まぁ羽あるし????ノリで呪文唱えたら魔術使えたし????薄々気づいてたけどね!!
『そうなんだ!薄々気づいてた』
「!どうして……」
『なんか私の背中羽あるし、私の回りで変なこと多いし、気づくなって言う方が無理だと思う』
「……否定しないのか?」
突然聞かれたことに私は一瞬フリーズした
今なんて言った????
否定しないのか?って言った?
当たり前のことのように私は言った
『否定しない、否定なんてするわけない』
『たとえ悪魔でも天使でも鬼でも神様でも、私は私で父さんは父さん、ここにいないけど……母さんも母さんなんだよ』
そう私が言い終わると父さんはびっくりしたような表情をしてこういった
「ありがとう、あなた」と
はいあれから魔界に1年後に私だけ移住するって話になり色々魔界のことについて勉強しました!
まぁ勉強する内容は全部マンガの知識なので覚えてることも沢山あり楽勝☆
それでも悪魔語はきついぞ両親よ
まぁ覚えたけど
それから魔界に行くゲートで両親と別れた私は今魔界にいます!
これからどんな生活になっていくのか楽しみだ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!