セリエント連邦の偵察から帰ってきて数日
城内はいつもと変わらない雰囲気だった
あなたの下の名前はなぜかしらはやく目が覚めて朝食もとらず暇だったので訓練場へ向かっていた
この時間は起きているものは少ない
訓練場にもあたりまえに誰もいなかった
射撃は音がするので控えナイフを手に取る
距離を測ったり、感覚を確かめたり
余計なことは考えず、自分だけの時間を過ごしていた
数十分後
足音が大勢近づいてくる
振り返ると予想通り
シャオロンが笑う
そんな挑発にも耳を傾けないようにし、違う武器を手に取る
仮面の下で眉間にしわをよせる
そっぽを向いて即答する
そういって鋭い短剣を握る
さっそうと訓練場をあとにする
残された幹部たち
ゾムがつぶやく
コネシマも少し眉を寄せる
1編8話参照ため息を吐きながら一人訓練場を出ていく
その頃
わたしは静かに廊下を歩いていた
だが一人の時間を邪魔されて少しイライラはしている
そのとき足音が近づいていることに気づいた
後ろを振り返ると少し息切れをしたぺいんとがいた
いつものクソデカボイス
わたしは自分の口元に人差し指をあてて言う
少しふてくされるているように言う
少し小声で言いながらあなたの下の名前の頬に手をそえる
ガーゼをとって見せる
ガーゼの下の傷はまだ赤く痛みを感じさせるようでぺいんとは少し顔が険しくなる
仮面を口元までずらし目と鼻が見えるようにして下を向いたぺいんとの顔を覗き込む
ぺいんとは慌てて仮面をもとの位置に戻そうとする
仮面の下で私は微笑む
横に並んで歩く
昔とは打って変わった身長差。隣で歩くぺいんとの肩と私の顔がちょうど同じ高さにある。
ぺいんとは嬉しそうに笑った













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!