最初に短刀達を手入れしてから数日が経った
この数日間何もしない日は無かった
短刀達と別れた翌日には各々兄弟刀達を連れてきてくれて手入れをした。
またその翌日には自ら手入れをしてほしいと来てくれた刀もいた。元々顕現されている刀は多くなく1週間程で全振り元気になったがここで新しい問題がある
それは心の傷だ。今の俺は真昼間からその問題に悩みとにかく廊下を歩いていた。
するとある部屋からものすごい暗いオーラが漏れていた
俺はその襖に手をかけ意を決して開ける
バッッッと開けるとやはり部屋の隅に丸まってる山姥切国広がいた
幻覚なのか知らないが頭にキノコが生えてる気がする
表現が見えないほど布を被っているからか布が喋ってるようにしか見えない
まずは寄り添うことが大事だと思って俺はまず声をかけてみる
そんなやり取りを何回繰り返しただろう……
良くなる所がさらにジメジメ度が悪化した
これには流石に俺の堪忍袋の緒が切れ山姥切が被っている布を掴み部屋へ引きずり出した
山姥切の声にも反応せず俺はとにかく話し合いができそうな所を探した
見つけたところは庭にある大きい気があり日当たりが良く緑がある所にしそこに連れてきた山姥切を座らせ俺も横に座る
ここからだと外で遊んでる加州や短刀達がよく見える。
横にいる山姥切に視線を向けると外の空気を吸ったからか幾分かジメジメ度が減っている
いい感じだと思ったらそう簡単に行く訳もなくまだネガティブであった。
こちらが変に励ますと更に悪化するから変に言葉をかけれなくなった。
何も喋ることがなく辺りを見渡すと少し離れた所に綺麗な花が咲いてるのを見つけた。俺は立ち上がりその花を手に取る。そして山姥切の元へ駆け寄りこの綺麗な花を差し出す
俺がそういうと山姥切は目がこぼれ落ちるんじゃないかってくらい見開いたがすぐに布で顔を隠してしまいそっぽ向いた。
山姥切はそう言って俺の方に顔を向けた。
その顔は赤くなっており視線がウロウロしている
そんな可愛い反応に俺は思わず笑ってしまった
可愛いと言いながら頭を撫でると赤かった顔が更にタコくらい赤くなるもんだから余計に笑ってしまう
こんなやり取りをしていると気づいたら夕餉の時間になっていた。そして俺を探していた加州が遠くから声をかけてきた
俺の返事を聞いた加州は後ろを向き本丸の方へ戻って行った。
俺は目の前にいる花を持った山姥切に手を差し伸べる
山姥切はそう言い花を持ってない方の手で俺の手を取る
最初の頃とは見違えるほど明るくなっており口角が上がっている。
そうして俺たちは一日を過ごし眠りにつく。
ある夢を見た。
俺がこの本丸を去る夢
初期刀の加州も置いていき何時も持っている鶴丸も置いていく夢
予知夢なのか単なる夢なのか……………
《別視点》
急にやってきた男に急に部屋から出されある木の下に座らせられた
そこはこの本丸が出来た時からいる俺でも知らない所だった
そして急に立ち上がってなにか取りに行ったかと思ったら俺に花を渡してきた。
この事にも驚いたかそこに追い討ちで俺のための一振になって欲しいと言うではないか
写しの俺には部相応のカッコイイ、強いと褒めるではないか
俺はその時初めてドキドキした
主として認めざるおえないと思った
写しの俺に花を渡す姿が眩しく、カッコよくて俺は思わず顔を背けたが意を決してもう一度顔を向ける。
視線は左向いたり右向いたりとしてたがまぁいいだろう
もしかしたら声が震えていたかもしれない
だが主は可愛いと言って頭を撫でてきた
俺は花を受け取り主が頭を撫でているのを拒否するでもなく享受していた。
俺はずっとこの時間が続けばいいと思ったがどうやら許してくれないらしい
だがその後も一緒に食事をしたりした。
主は離へ帰り俺は自室に戻った
いい感じの花瓶になる物を探し容器に水を入れ、主から貰った花を入れる
それだけで心が華やかになる。今まで自室に籠っていた俺がアホらしくなるほど自信を持った気がする
俺は花瓶を机の中央に置き主がくれた花をずっと見ていた
そう俺は心に決めた
明日が来るのか楽しみである
これは恋なのか尊敬なのか………












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。