恋愛リアリティ「愛の王国」の男女出演者にそれぞ

れ1枚ずつ支給されたデート申請券の相手として、

YUMAは

「私を利用して」

と言ったジヨンを、ジワンは自分に好感を見せ続け

てくれたジュノを選んだ。

そして、ヨナはチェリがYUMAとジヨンのキスシー

ンを撮ってくるよう促すと、

「スキンシップは2人の気持ちが合って、自然にする

べき」

と反対したが、チェリは作戦を練って気持ちを動か

せと強く言いきった。

ヨナはYUMAとジヨンのデート場所として密室が別

にあるホテルのルーフトップを選んだが、チェリに

カメラは置かないようにしようと説得した。

しかし、前日の夜、ジワンは酔いが回った状態でジ

ュノが腰に手を回すと

「触らないで」

と叫んだ。

ジワンはそれでも変わらず親切なジュノに申し訳な

いという気持ちとありがたさで謝罪をし、中学校時

代にいとこのお兄さんからセクハラ行為をされてト

ラウマになっていることを打ち明けた。

「愛の王国」のメンバーの一挙手一投足がカメラに

収められているため、ジワンの発言も制作陣にすぐ

伝わり、チェリはヨナに

「すごい」

と言ってはしゃいだ。

ヨナはジワンに放送への同意を聞いたが、チェリは

カメラが回っているのを知っていながら話したの

は、当然放送されるという覚悟だと言った。

その時、サンウがヨナにジワンが放送してほしくな

いと言っていることを伝えると、ヨナはサンウに撮

影したものを共有せずに持っているよう指示した。

ヨナはチェリのところへ行って、ジワンの発言を編

集してほしいと頼んだが、チェリは知らんぷりをし

た。

ヨナは

「YUMAとジヨンのキスシーンを撮ってくる」

と提案した。

その日の夕方、YUMAとジヨンは夜景がきれいなホ

テルのルーフトップレストランでワインを飲みなが

らデートを楽しんだ。

ヨナはジヨンに

「YUMAに対して本当に気持ちがあるのか」

と聞くと、ジヨンはYUMAのことが好きだと答えた

ので

「スキンシップも大丈夫？キスだけど。流れ上、ど

うしても必要なんだけで2人さえよければ、きょう撮

影したい」

と頼んだ。

その間、YUMAは密室に移動してジヨンを待ってい

ると、ヨナが入っていってマイクの電源を切ってか

ら

「ジヨンさんが来たら雰囲気でキスをしよう。今、

大きな事故を収拾しなきゃならないの。キスぐらい

大丈夫よ、今の時代」

と心にもないことを言った。

YUMAはヨナに

「本当に他の女とキスしても大丈夫なのか？僕が好

きだって知っているくせに、そんなことを頼むの

か」

と聞き返した。

その時、外ではスタッフが撮影を再開する合図を出

していた。

YUMAは

「一度確認してみろ」

と言ってヨナを抱き寄せてキスをした。