あなたサイド
最初は何を考えているのかがよくわからなかったけど…最近ようやくわかるようになってきた。
あのひと…せりーは、本気で私のことを思っていてくれている
あったばかりの私をあんなにやさしくむかえいれてくれた。
いまもまだわからないことはたくさんあるけれど、私もやさしいせりーのことを思っているってことはわかる。
なにがなんなのかはわからないけど、なんなんだろう…
たまにおきる、この胸のむしゃくしゃ。
もやもやするっていうか、ドキドキするって言うか…
今までに感じたことのない感覚におそわれる。
いつのまにか、私は泣いていた。
恐怖心もあると思う。だけど、それはほんのすこしだ。
たぶん、これは、嬉しいからなんだと思う。
この感情の名前はわからないけれど、この感情を知れて、うれしいんだ。
誤字があったらすみません
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!