⚠︎現パロ
桜満開、春爛漫。
拝啓、お母さん。
今日は入学式です。
私、は今日からあの名門、
白火牙高校に入学します。
一人で少し不安だけど、見守っててね
マンションの扉を開けると
同時に隣の部屋の扉も開いた
隣の部屋に引っ越してきた人達。
3人兄弟で、ルームシェアで住んでるらしい。
と言っても私も引っ越してきたばかりで
近所の人達をあまり知らない。
彼等ともあまり話したことはないけど
この兄弟達が隣に引っ越してきた時、
丁寧に挨拶に来てくれたので
一応名前と顔は把握していた。
上の2人は私と同い年くらいだろうか?
結構騒がしいけど、一人で不安な私にとっては
その騒がしさが少し心強いと言うか
楽しげな声に支えられたのは確かだ。
そんなやりとりを聞きながら鍵を閉めると
目があったので挨拶をする。
幸いこの3人はとてもフレンドリーなので
ちゃんと返してくれる。
とても気持ちのいい人達だ。
『『どうも、おはようございます』』
と、1番末っ子のルフィ君の頭も下げながら
サボ君とエース君が丁寧に頭を下げた。
兄達の手をすり抜けてきたその子。ルフィ君。
キラキラした大きな目、
着なれない少しぶかっとした学ラン。
この子も今日は入学式みたいで
初々しい様子に釣られて笑みがこぼれた
そういうエース君の学ランを見ると
白火牙高校のマークが入っている
エース達と同じ方向だった様で
3人で学校に向かっていると、
急に何かを見つけ走り出すルフィ君を追いかけたり、
お肉屋さんの匂いに釣られて(エースと共に)
フラフラと行ってしまったり、
道なりに進めば真っ直ぐな所を
倍の時間をかけて、ようやくルフィ君を
中学校へ送り届け、ケータイの時間にふと目をやる
そういうと2人で走り出す。
さすがは男の子。体力も速さも全然違う。
そういう私は、履きなれないパンプスと
ヒラヒラするスカートも相まって早く走れない。
こちらは息が上がっていると言うのに
エース君はなんともない。
彼だけなら私に合わせず全力で走れば
間に合うだろう。
私はもう諦めます。
入学式だけど、もうイイデス。
お母さんすいません。
せっかく入学させてもらったのに、
間に合いませんでした。
そう諦めの口上を母に述べていると
景色が反転し体が浮いた。
笑顔が眩しいな!?
いや…そんな事より…
何この体制!!!
まるで麻袋でも担ぐかの様な…
片手でよく持てるもんだな
…って言うか、スカートが捲れる!!!!
道行く人が振り返ってるよ!!
どんな羞恥プレイだよ!!
ズーーーーン
《《ん?(俺)今なんて言った?》》
《《校長デカ…》》
エース『げ…マジか』
あなた『……』
入学おめでとうございます🌸













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!