〜ジャングルの奥地〜
麦わら海賊団、船長のルフィと
船医補佐であるあなたは草を掻き分けるように
道なき道を進んでいた
ー遡る事、30分前ー
天気は良好、船は次の島へ向けて
順調に航路を進んでいる。
こんな穏やかな日は、
トレーニングをする者、武器を製造する者、
バカンスを楽しむ者…各々の時間を過ごしている。
そんな中
サウザンド・サニー号の船医室では
医師のチョッパーと補佐であるあなたが医書を片手に
薬の調合やストックの確認などを行なっていた
また薬品棚に向き合うと
ストックが書かれた紙を見ながら
薬草を確認し始める
そこへ、バタバタと誰かが船医室に駆け込んでくる。
…この船の船長、ルフィだ。
どうやら島が見えたと船長直々に
報告しに船医室に駆け込んできたようだ
小さく肩を落としたチョッパーに
どうする?と問う
待って…
あなたが言い終わる前に
ルフィが脇に抱えると
攫われるように船医室を出て行ってしまう
チョッパーの声も虚しく、
無人島へと伸びた手がヤシの木を捉えると
パチンコ玉のように島へと飛んでいってしまう
で、現在に戻る
全くこの船長ときたら、
自由にも程がある。と1人で悶々としていると
海が見えてきた
よかった!
これなら船が見えるかも…
振り向くとそこには誰もいない
あなたはワナワナと震え出す
元来た道を戻ってみるが、
誰もいない。
聞こえるのは
鳥の鳴き声に、虫の鳴き声、
それにグルルルルと言った
低音で大きい唸り声…
唸り声?と振り向くと
涎を垂らし、今にも飛びかかってきそうな
巨大な熊…
あなたはゆっくりと後退り
くるりと向きを変え全速力で走る
あ、そうだ私今1人だった!!
あなたは泣き叫びながら森を駆ける
蛇のようにうねる木の幹を乗り越えようと
手をかけ飛び越えようとするが、
苔が生えていてズルリと滑り、
ドシャっと地面に叩きつけられる
すぐ後ろに付いてきた熊が
大きく口を開け鋭い牙を剥き出しにしながら
飛びかかってくる
…もうダメだ!
ぎゅっと目を瞑る
タタタタタッ!
バァァァン!!
どうやら
騒いでいたおかげで
ルフィが駆けつけて来てくれ、
そのまま鋭いパンチをお見舞いしたようだ。
遠くの岩まで吹き飛ばされた熊は
岩が砕けるのと共にズルリと落ちる
ルフィがそう言うと
あなたを横抱きにして走り出し、
開けた所に出る
連れてこられたのは色とりどりの花が咲く花畑。
蜜を吸いに来た蝶や
美しい羽の鳥達が太陽に反射して
キラキラと輝いている
ルフィはあなたを花畑が一番よく見える
木の根元に座らせる
夜キッチン行く時いつも明かりが付いてるからな!
と、続けた
なっはっはっは!と笑うルフィにつられて
あなたも笑う。
まぁ…今日ぐらいいいか。
息抜きしたって。
ルフィと休んでいると
島に迎えに来たサンジとロビンに遭遇し
無事船へと帰還する
ルフィをチラッとみると目が合う
心臓がキュンと鳴った
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。