⚠︎現パロ
スーパーで買い物して、お店を出た所だった。
雨が急に降り出して
あいにく、傘は玄関に置いてきたまま。
降り出した雨はまだ止みそうになくて、
ため息だけが雨音に消えて行った。
傘を差した人が通り過ぎていく。
その中に一つ、雨の中だと言うのに
サンダルを履いた足がこちらに向いて歩いてくる。
声をかけて来たのは、お隣に住むエースだった。
私とは同じ学校に通っていて
サボくんと弟のルフィくんと一緒に住んでいる。
握られているのはスーパーの買い物袋。
お弁当が一つ入っていた。
最悪だな。とエース。
2択しかない。と呟くとまたエースが笑う
"一緒に"と言われたのに少しだけドキッとした。
私はそれに気づかないふりをして
エースの隣に走っていく
肩が少しぶつかりそうな距離。
エースって身長高いよなーなんて思いながら
チラッとエースを見ると、肩が濡れていて、
私が濡れないようにしてくれてるんだなと気づいた。
『もっとそっちに傘傾けて!』
『いや、だから大丈夫だって!』
『大丈夫じゃない!』
『俺は風邪引かねェから』
傘の譲り合いは並行線を辿っていた。
痺れを切らしたエースが、
分かったよ。と声を上げる。
いつもハキハキ喋るくせに、
尻すぼみになっていく喋り方のエースは
何処かぎこちなくて、私まで緊張が伝わってきた。
思わず私も傘の外に目線を外した。
やったぜ!という彼の横顔は
少しだけ幼く見えて、思わず釣られて笑ってしまう。
『おれんちに白菜あったかなー…』
『うちにあるよ!』
『じゃあ俺は肉持っていく!』
そんな風に会話をしながら家に帰る帰り道。
肌寒いのに、胸はどこかあったかくて。
雨もたまには悪くないな…なんて。
この日をきっかけに、エースが定期的に
ご飯を食べに来るようになって……
私がエースが好きなんだと自覚し始めた頃、
ある日、ケーキ片手にやってきたエースに
告白されるのはまだ少しだけ先の話。
\\コンコン//
エース『あのよ、今いいか?』
あなた『エース?どうしたの?
今日はオムライスなら作れるけど…』
エース『そりゃうまそ…い、いや違くて
お前に言いたい事があって』
あなた『…?』
エース『おれ、お前が好きだ』
遅くなりすいません💦
甘めにしたんですけど、
ちょっと甘酸っぱくなってしまった…かも
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
☞ナナ氏













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。