第5話

第3話「中学生の主張」
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2026/02/07 03:48 更新
朝のニュース見ました
ボーダーへの入隊可能年齢を、高校生以上に繰り上げるってどういうことですか?
迅さん
・・・・・・


朝のニュースの内容、それは

「定期的に行われる入隊試験を高校生以上の年齢の者のみ受験可能という内容に変更する」

というものだった

高校生以上って・・・
そもそもボーダー隊員の半分ぐらいが中学生とかなのに?!なんなら小学生もいるよ?!

年齢が若い隊員が多ければ多い方がいいと思ってた。「若いほどトリオン器官が成長しやすい」って聞いたこともあるし・・・

藍ちゃん
元々ボーダーは中学生の年齢層から新しい隊員をスカウトしたりしてましたよね?なのに突然高校生を中心に・・・なんて納得できません
そもそも、僕たちみたいに中学生ですでに入隊している隊員がいると、この先の人たちに示しがつかないんじゃないでしょうか
修と藍ちゃんが迅さんに畳み掛ける
2人ともすごいな・・・私だって思うことはあるけど口にする勇気がない

遊真と駿くんの方をチラッと見てみたら、2人の頭の上には?マークがたくさん浮かんでいた(多分)
迅さん
・・・メガネくんたちが困惑するのも無理はない
迅さん
ていうか俺たちも困惑してる
このことが決まったのは昨日だからな
き、昨日?!昨日の今日で発表した?!
急いで発表しなきゃいけないレベルで、ボーダーにとって重要ってことなの?
昨日の今日で発表って・・・
迅さん
端的に言うと
クレームがあったらしい
あなた
・・・クレーム?
遊真
"くれーむ"ってなんだ?
クレームっていうのは
不満を本人相手に伝えたり、「どうにかしてほしい」っていう具体的な何か対策を求めることだ
遊真
ほほう( ¯ ³¯ )
その"くれーむ"がボーダーに来たってこと?
迅さん
そーゆーこと
主に中学生の隊員の家族からな
家族から・・・ですか?
藍ちゃん
どーせ
ボーダーの活動は危険だから子供にはやらせたくない、子供を戦闘に出すなんてどーゆーことなんだ、とかでしょ
迅さん
御名答
あなた
でも、
ボーダーへ入隊する際に親御さんへの許可はもらってるんですよね?
試験を受けるとき、入隊するとき
それぞれで親御さんの署名が必要だった

私は両親がいないからおばあちゃん達にもらおうと思ったんだけど、印鑑を失くして家中ひっくり返して探したのを覚えてる・・・笑
迅さん
・・・正直、ボーダーの存在によって、市民の近界民ネイバー対する危機感が薄れてたんだ
ボーダーによって・・・ですか?
駿くん
確かに
ボーダーがなんとかしてくれる!みたいなのあるよねーーー
あなた
でも・・・過去形ってことは、
迅さん
そう
迅さん
この前の大規模侵攻によってその危機感が跳ね上がった


前の大規模侵攻では、さらわれたC級隊員も多かった。
さらわれた隊員の親御さんたちからしたら、「なんで守ってくれなかったの」とはなるよね・・・
あなた
今までなんとも思ってなかった近界民ネイバーの存在とボーダーの活動に、大規模侵攻を通して危険って気づいた人が多いってこと・・・ですか?
迅さん
まあそんな感じ
迅さん
特にさらわれた中学生の親御さんからのクレームがすごくってさ
迅さん
上層部も参っちゃってるわけよ
・・・さらわれた人たちもその家族も可哀想なのは分かります

多分、私と同じように、修も千佳ちゃんのお兄さんのことを考えてるんだろうな
でも、誰かがやらないとまた同じことの繰り返しになりませんか?
藍ちゃん
ボーダーがその役割を担っているんです
藍ちゃん
クレームを聞き入れることも大事ですが、私たちはまず、三門市と市民の安全を守ることが最優先です
藍ちゃん
その上で聞きますが、
高校生以上に繰り上げることのメリットはどこにあるのでしょうか?
迅さん
・・・・・・
藍ちゃん
中学生でも才能のある人はいます
そーいった人たちの力を借りて、ボーダーという組織を形成していくべきじゃないんですか?
藍ちゃんが私たちに視線を向ける。
藍ちゃんにとって私たちは、三門市を守るための戦力として、"ボーダー"の一員として必要不可欠な存在だと思ってもらえているようですっごく嬉しい。
あなた
私も・・・
「高校生だからいい」とか、「中学生だからダメ」って線引きするのには納得できません
あなた
年齢が違くても、みんな"ボーダー"の一員として戦う意志は持っています。確かに、戦闘・戦術の得意不得意は人それぞれだし、身体能力も影響してくると思います
あなた
でも、不得意だからって逃げていい理由にはならないし、自分の身を自分で守れるような力はこの三門市で生活するうえで必要だと思うんです!
迅さんの目をまっすぐ見つめる
迅さんならきっと、分かってくれるはずだ
僕もそう思います。
中学生だからと戦わず、ただ守ってもらうだけでは、いつか絶対に後悔します
自分が非力なことに、誰も、身近な存在の人たちも守れないことを・・・僕は実際に経験しました
遊真
おれもそう思う。
自分の力量を理解しておかないと、戦う時はもちろんだけど、逃げるってなった時も対応できないし
遊真
「中学生だから守られるべき」「中学生は近界民ネイバーとは接触したらダメ」なんてこっちが決めても、あっちはお構いなしで来るしね
修も遊真も、自分の経験から語っていることが伝わってくる。2人は、自分が「非力な存在」だったことがあるからこそ、その上で、力をつけて、逃げずに戦う道を進んだ方がいいことを分かっているんだ・・・
藍ちゃん
私たちはまだ中学生ですが、ちゃんと戦う意志を持っています。実力も訓練やランク戦で身につけている最中です
藍ちゃん
この先、入隊したいと思っている人たちの可能性を私たち"ボーダー"が潰すのは良くないのではないでしょうか
私たちは言い切った・・・という表情で迅さんを見つめる。
迅さんは真剣な表情で私たちを見つめ返す。そして口を開くと・・・
迅さん
だよねーーー俺もそう思う!!!
といつもの調子で言った
あなた
・・・・・・・・・え?
藍ちゃん
だ、だよねーって・・・はあ?!
いや、いやいやどーゆーこと?迅さんは私たちと同じ考えってこと?
遊真
じんさんは、じょーそーぶと話した上で「中学生の入隊は禁止」派じゃないのか?
私たちの頭の上に「?」がたくさん浮かんでる気がする
迅さん
いやいやいやいや
俺も入隊できる年齢を引き上げるのはちょっとなーーーって思ってたのよ
迅さん
その上で、上層部にその制限を撤廃してもらう方法を考えてたんだけど、今のメガネくんたちの話を聞いていいこと思いついちゃったんだよね!
駿くん
「いいこと」???
迅さん
高校生の正隊員 VS 中学生の正隊員で模擬戦をやろう‼️
・・・・・・・・・・
ええええええ??!!!

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