あれから僕は体を上手く動かせない
でも何故か悪い気はしないけど、いつもと違いすぎて怖い
リノは毎日のように来て
僕にご飯を食べさせてくれたりする
夜に来たことはあまりないから寂しい
やっぱり前よりリノの存在が大きくなってる気がする
明日も……なんて
もうそんなに残ってないか……
«ひょに、ひょに»
ふと声のするほうを見ると、僕の弟が興味ありげにこちらを見ている
«おなかどうしたの?»
大丈夫じゃない
リノに会いたい、会わないとダメかも
お腹痛くなってきたし
«ひょに、がんばって»
«また遊ぼ、今度はね»
また遠くに行ってしまった
イルカの肌には小さな切り傷があって
まだ新しいそれに、ちょっと感動したり
遠い水平線から太陽が顔を出して
どんどん浅くなる呼吸で大切な人の名前を呼んだ
ねぇ、僕を生かしてよ
まだ全然、生き足りないからさ
ほんのりでもないな
もう終わるよ
ひっそりと始まってひっそりと終わりそう
これはランキング狙いでも❤⭐稼ぎでもないんですよね
主が満足出来れば……👍🏻














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!