御茶屋視点
菓子の行方がわかんない

みぞれの話を思い出す
⋯目線の先には
誰もいなかった

彼女の言葉に息が詰まる。
何も聞き取れない
おそらく:悪魔に感染したものなのだろう
少し離れた場所でハッキング元から電話をかける。
親玉は少ししたらガチャっと音を響かせこちらと通話をする
向こう側にメンバーらしき人の影が見えた。
夜に動くなら、ぐさおさんだろう。
彼女はまだ感染履歴にはないはずだし、おそらく、こちらに対する調査をやっているのだろう
感染なんてできるはずがない。
私は、"感染者のふり"をしているだけだから
バレたら終わり
イビルハッカーの仕事はそんなもん何かを追いかけそうな口を無理やりしまいこみ、冷静さを装う
⋯ここは味方のふりをしないといけない。
悪魔を倒して、能力を使ってそいつをハッキング
要するに"駒"としか見ていない。
そんな罪悪感が私を刺激する
この人達の目的に少し唖然としながら足早に電話を切る
はぁ⋯
少し、ため息が漏れた。
能力の長期使用は嫌なことしか引き起こさない
今まで嘘をつき続けた私の何かが崩れ去る音がする。
菓子をまもるためでも私は何か違う何かを背負ってる気がするからだ
その場で泣き崩れる私を責め立てるものはいない
全てが排除されたからか。
さっきの騒がしい雰囲気から少し解放され、静かな通りになった。
繁華街だからか、静かなのがかえって怖さを刺激する
最初に思い出すのは彼女の名前。
もしかしたら彼女に救われていたかもしれない
何気なく放った言葉は少し反響し、怪しいほど静かな繁華街に響いた。
Episode:イビルハッカー
情報を抜き取り、操作や言語などを取得できる。
情報ハッキングもできる。情報操作のスペシャリスト。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。