第3話

水はみている
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2023/06/24 01:12 更新
私は人間を支える水
皆私を飲んで生きているし私で体や服を洗う
私は人間にとって必要な存在
子供A
喉乾いたー!
子供B
休憩してお水飲もっか!
子供達は遊ぶと喉が渇いて私を飲む
子供A
よーし泳ぐぞー!
子供B
競走だ!
お母さん
こらこら、人に迷惑かけないようにね
プールといって私を空間に貯めて泳ぐ
川に流れる私を泳ぐ人だっている
私の流れに沿って一緒に流れる人もいる
優しそうな顔をして目を瞑って
きっと心地よくて寝てるのね
女子生徒
ふふふ!
今日も私は人間に使われる
蛇口を通ってバケツに貯められる
お掃除かしらそれとも遊ぶのかしら
女子生徒
よいしょ!
【バシャーン】
そんな音とともに私はもう1人の女の子にかかる
お掃除じゃなくて遊びだったのね
女子生徒
あはは!いい気味だわ!
俯く女子生徒
、、、、
人間はたまに私を使って遊ぶ
風船に入れて投げたり、バケツに貯めてかけたり
それをする人間達はみんな楽しそう
でも1人はあんまり楽しそうに見えない時もある
どうしてでしょう?他の人間はみんな決まって楽しそうに笑っているのに
女子生徒A
、、、あはは、、
女子生徒
まーじウケる!なんで何も喋らないの?
女子生徒
まあいいわ!次は、、そうね!
女子生徒
私の友達と遊んでくれる?
今度はみんな河原に来た
男の子も一緒に遊ぶみたい
みんな仲良しなのね
男子生徒
はは、こいつか?お前と遊んでるの?
女子生徒
そうよ、遊んであげて?
そうすると彼等は遊び始めたのかしら?
戦いごっこかしらね?
俯く女子生徒
嫌、、やめて!
女子生徒
うるせえな!
女子生徒
ちょっと黙らせてあげなよ!水かけたりさ!
女子生徒A
え、、あ、うん
あらバケツも持ってきてたのね
川に流れる私をバケツに入れてまた彼女にかける
女子生徒
はは!ちょっとは黙りなよ
男子生徒
へへ!大人しくなったなぁ!
皆笑いながら会話してるわ
あら?戦いごっこなのに女の子が戦わないわ
俯く女子生徒
、、、、
女子生徒
ほら!やっちゃいなよ!
男子生徒
誰もいねえか?
女子生徒A
う、、うんいないけど、、
女子生徒A
やめた方がいいよ、、見つかったら、、
女子生徒
は?何?こっからが面白いんじゃん
どうして見つかったらいけないのか分からないけど
みんな隠れて遊んでる
バレたらちょっぴり怒られちゃうのかしら
男子生徒
はは!いいね!やってやるぜ!
男の子がいうと彼は女の子の服を脱がし始めた
これも遊びのひとつ
でも決まって男の子と女の子なの
それから沢山遊んでいた
女子生徒A
ねえ、、そろそろ帰ろ、、?
女子生徒
しょうがないわね、絶対にこのこと言うんじゃないわよ!
男子生徒
またな!またしてやるからよ!
みんなが去った後ひとりで呟いていた
俯く女子生徒
、、、、
俯く女子生徒
もう、、やだ
すると彼女は服を直さないまま私に流れて
心地よく目を瞑った
人間ってとっても楽しいのね
沢山遊んでいたし
みんな楽しそう
けどどうしてだろう?
私に心地よさそうに流れた人間たちは
みんな動かなくなるの
………………
水はみている
楽しく遊ぶ子供たちを
水はみている
川に流れる人間を
水はみている
遊びと称したいじめを
それでもそれが行われすぎて
水自身もそれを遊びと認識しているかもしれない

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