第22話

18話
449
2025/12/31 12:00 更新




ザァァァァ……






   鳴り止まない雨音
    
      生徒の笑い声が聞こえる授業後の校舎。



    とあに誘われたのを断って、俺はいじめっ子に
    言われた通り屋上へ上がる。



ちぐさ
ちぐさ
……


 ザァァァァ……


 ガチャッ
いじめっ子
…お、あれ……
いじめっ子
あ、本当に来ちゃったんだぁ?
いじめっ子
ほんとにちぐさは偉いよね。w


 雨の中でもいじめっ子の甲高い声はよく聞こえていた。


 キリキリキリ……
いじめっ子
今日は少しやってみたいことがあるんだよね

そう言うと、刃が出たカッターを俺の目の前に差し出す。

いよいよいじめも本格的になってきたかと思えば。

いじめっ子
あのさ、ちぐさ。


  「 賭けをしようよ 」
ちぐさ
ちぐさ
賭け……ね、
いじめっ子
簡単な話だよ、
いじめっ子
うちらと仲良くしよう?


俺の中で、一瞬時が止まった。

いじめっ子
色々使い勝手いいしw

コマ送りの映像を観ているかのように、、 


 自分を外から見ているみたいに、、
ちぐさ
ちぐさ
仲良く……
いじめっ子
これ、賭けだからね、
いじめっ子
うちらと仲良くして"楽しく"過ごすか、

 「 と あ く ん と も う 
          関 わ ら な い か 。 」

いじめっ子
もし、うちらと仲良くしてくれて、友達になれたらとあくんにも手は出さないよ
 
ちぐさ
ちぐさ
そんなの賭けなんかじゃない

雨の音は一層強まって、俺の呟いたひと言なんてなかった
かのようにかき消した。

何もない、空白の時間が屋上に流れる。




プルルルルル

その沈黙を破ったのは、一通の電話だった。
ちぐさ
ちぐさ
ご、めんね、、
いじめっ子
ま、ぁ、今日はもういいよ
いじめっ子
明日には答え出してね

いじめっ子達が場が悪かったかのように走って校舎に
戻ると、俺はスマホの応答ボタンに手を伸ばした。


ちぐさ
ちぐさ
も、しもし?


けちゃ
けちゃ
僕だよ、僕けちゃおエヘヘ
ちぐさ
ちぐさ
ど、う"し"た……の?
けちゃ
けちゃ
たまたまちぐちゃんが通ってる高校の近くに来たから会いたいなって思って///

電話越しに聞こえるけちゃの元気で楽しそうな声に、
俺は少し落ち着きを取り戻した。
ちぐさ
ちぐさ
そっ、かぁ//
けちゃ
けちゃ
タイミング悪かった?
ちぐさ
ちぐさ
あ、全然大丈夫!

 そうだよ。そう
 俺には「アンプタックカラーズ」があるじゃないか。
けちゃ
けちゃ
じゃあ今から会いに行くね!
ちぐさ
ちぐさ
い、今から!?
けちゃ
けちゃ
正門の前で待ってて!!
ちぐさ
ちぐさ
う、ん……
 俺が答えるよりも先に電話を切ったけちゃは、
 少しだけ、俺の救いになった。



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