今日もやっとる
弓道部の自主練
…摺り足、
弓矢を持つ時の手付き
靡くポニーテール
夕焼けの逆光によって全てが
美しく風情あるものに見える
バチィィィン!!!
的に当たる音が稽古場に響く。
ちょっと逃げた。
〜…
覗き見ってあんま良くないって分かっとるけど…
少し前にも惚れた奴がおって…
その子に話しかけたら
消息不明や…。
彼女だけは絶対傷つけん…。
けど…一回でも話たい…
ラブレターでも送ろ!
次の日〜…
下駄箱を開けた瞬間手紙が一通
ヒラ…
パシっ!
動体視力が素晴らしいね!
…どなた様…っ…
タッタッタッタ💦💦
こんなこと初です…
恋文が下駄箱に置かれているなんて…
娯楽本のみのお話かと…
〜…
そわそわ…
ファイルに挟んだ(学生さんだね!)
呼んでくれるやろか…?
あなたの教室にて〜…
ロボロさん!?(心の声だから安心だね)
「あなた様へ。」
「今日の午後、放課後に屋上でお話があります。」
「ロボロより。」
放課後〜…
屋上にて〜…
…もしかしたら冷やかしかもしれないというのに。
…第一にロボロさんが私に恋文をくれるような明確な理由がないので…。
ガチャ…
…生徒会に頑張ってつるもうとしてる…。
必死な人たちと一緒になってる感じがして
いやなんです…
んなことやったんかいw
…俺はあなたさんに相応しい男やないん?
…ずるいです…
梅雨の先に見えるのは眩しい夏の景色。
ここにも梅雨のような鬱陶しさを越えた2人が
彼らの影は長く一つになった。
終わり。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。