薄暗い
飛び散る火花
ゆらゆら揺れる小さい
青色の髪
彼は…みながしっているイデア
年齢は13歳
オタクに使ってない
オルトが亡くなって1年がたったその日だった…
失敗回数は
わからない……
体も出来上がってるのに
プログラムが、うまく発動しない
回路が切れてるのか…
ただ、間違ってるのか
部品が悪いのか……
カランカラン…
ネジがおちた
たったそれだけなのに…考えてしまう
オルトが目覚めなくなったら?
オルトが嫌ったら?
オルトがまた…人間になりたいって言い出したら?
オルトが……
オルトが……!!!
僕から離れて
輝いたら?
そんなことはない
そんなプログラムは一切していない
ぶぶっ…
デスクの上のスマホがなった…
相手は母さん
それは…
写真と…、ゆらゆら揺れだした赤紫いろの薄い髪の
赤ちゃん
『件名:新しい家族について
イデア、体調はどう?
ずっとお部屋にこもっているから心配しているわ。
あなたに嬉しい報告があるの。
今日、無事に「新しい弟」が誕生しました。
とても元気で、可愛い男の子よ。
名前は「エーテル」に決まったわ
この子はオルトの代わりではないわ。
でも、オルトが愛してくれたこのシュラウドの家を、
これからはこの子と一緒に、守っていってほしいの。
イデア、
これからは新しい弟と一緒に、前を向いて歩んでいきましょう。
あなたの「お兄ちゃん」としての姿を楽しみにしているわね。
落ち着いたら、お顔を見に来てちょうだい。
そして、それが、あの子への一番の供養になると私は信じているわ。
心から愛しています。』
と…イデアは…
しゃがみこんで…泣き叫び始めた。
両耳を抑える
そして乾いた笑い声が響く
そして、オルトの
冷たいほおにふれる
その日から“嘘の弟”に、かかわらなくなった…
母さんが、声かけても
父さんが、声をかけても
無視をし続けた。
僕の弟は
オルトだけなんだ
そう…新しい弟なんていらなかった
NEXT『僕のお兄ちゃん!』








編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!