日帝
...ここはどこ...?
日帝
僕は...なにしてたの...?
日帝
俺は、何処にいるの?
???
...。
???
君は本当に自分が誰だかわかってる?
日帝
え...?
日帝
俺は...僕は...?
日帝
俺...僕...。
???
君の気持はわかる。
???
けどどんなに頑張ったって。
???
海にも、空にもなれない。
???
偽物の彼らをもって、どうするの?
???
君は大日本帝国なんかじゃないでしょ?
???
あの時、確かに大日本帝国はなくなったんだ。
???
君が、どれだけ頑張ろうと不完全なんだよ。
日帝
で、でも!
???
でもじゃない。
???
二人に任されたのに、もう命を捨てるの?
???
私は別に、良かったよ。
???
自分のこと、呪いたいくらい嫌いだったから。
???
けど不完全なままじゃなくて。
???
陸のままじゃないと、それは君の死とは思えないよ。
陸
ねぇ?どう?私。
日帝
...。
日帝(陸)
もう、わかんないよ...。
日帝(陸)
自分が嫌いで。
日帝(陸)
大日本帝国だから、海と空のようにふるまってみた。
日帝(陸)
空のように明るく海のように厳しく。
日帝(陸)
けどやっぱり彼らの代わりなんて出来っこなかった。
日帝(陸)
ずっと、ぽっかり穴が開いてたんだ...。
陸
...独りぼっち。
陸
それが嫌で、誰かに求められたくて。
陸
必死に頑張ってたんだよね。
陸
どんなに苦しくても、頑張って生きてたんだよね。
陸
死のうとしたことも、止めてもらいたかったんだよね。
日帝(陸)
もう...誰にも見せる顔なんてないの。
日帝(陸)
戻ったところで彼らの知ってる日帝じゃない。
日帝(陸)
私は大日本帝国じゃない。
日帝(陸)
陸なんだもん。
陸
彼らは優しいよ。
陸
信じるのが難しくても、彼らは受け入れてくれる。
日帝(陸)
出来てたらこうなってないよ!
日帝(陸)
どうせ口だけだ!
日帝(陸)
本当は自分の為だ!
日帝(陸)
誰も信じないって決めたのは陸の時からだったはずだよ!
陸
でも!皆は……今では支え合ってるんだよ?
陸
本当は信じたいんでしょ!?
日帝(陸)
やめて!
日帝(陸)
やめて……わめてよぉ……。
日帝(陸)
結局、疲れたことには変わらないの。
日帝(陸)
これ以上生きてたくないことも……。
日帝(陸)
もう、いいでしょ?
日帝(陸)
今度は、ちゃんと陸として死ぬから……
陸
……。
陸
そっか、それが出た答えなんだね……。
陸
ならそれに賛成するよ。
陸
死んじゃうのは悲しいけどさ……
陸
今まで、楽しかったよ!
陸
話したのは初めてだったけど
陸
ずっと陸は心の中にいたから!
陸
……またね、またいつか話す日まで……。
日帝(陸)
うん、またいつか……。
さよなら、私
ピーーーーーーーー
心電図は動かなくなった
大日本帝国は今、なくなったのだ
誰も笑わない
口を開かない
ただただ現実を見せつけられている
あの時の行動は正しかったのか
もっと早く動けていたら
気づけていたら
そう考えるも、教えてくれるものは居なかった
BADEND











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!