第5話

Episode3
412
2021/10/21 14:00 更新
 道化師から逃れた6人が現在いる場所は、リアムの部屋だった。珍しく真剣な空気が互いの間にひしめいていた。だが、その空気を打ち破るようにぺいんとが言葉を発した。

「それで、どうしてみなさんが生きているんですか?」

看守たちは互いに顔を見合わせた後、ステイサムが口を開いた。

「話は長くなるが、聞きたいか?」

囚人たちが揃ってうなずいたのを確認したあとに、ステイサムは話し始めた。

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 事の始まりはバッカニア刑務所でのことだった。お前たちはもう知っていると思うが、あの時のリアムは道化師が成りすましだった。だが、あのときの俺はそれを知らない。しかし、あのリアムに違和感を感じ、刑務所内のリアムについて観察した。そして、俺はあのリアムは偽物だと知った。さらに、正体がここの領主…ゴルゴン様だったということも同時に知った。
 だが、ゴルゴン様は看守一人に成り代わったところでどうするのだと言う話だろう?だがら今度はゴルゴンについて調べようと思った。かなり手こずったり、危険な手は踏んだがもしかしたら領主は殺されているかも知れないという情報を手に入れた。
 それで油断していたのだろう…。ゴルゴンいや…道化師に調べていたバレてしまったんだ。その時のそれは全く気づいていなかったが、不幸中の幸いでリアムにその手掛かりを密かに送ったことは気づかれなかったが。その後、俺は倒れて入院してしまったんだ。

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次は俺が話すべきだろうな。ステイサムから手がかりを受け取ったあと俺はやっぱりと思った。あんなに急に人が変わることは珍しいからな。まぁ、一応自分でも探ったがこの手掛かりは正しいということが分かっただけだったが。俺はそこからさらに有力なものを探そうとしていた。
 が、その矢先にお前たちがここに来た。お前たちが来てから更にあいつは領主ではないと確信が深まっていた。お前たちが来てから暫らくした後、スティーブから相談をされた。「兄のち量をするために大金が必要なんだ。けど…」金の相談にしては纏う雰囲気が重たいと思って問い詰めて吐かせてみると、ゴルゴンから取引があったのだがどうすればいいかということだった。
 その時に、それまで調べ上げてきた事を全てスティーブにも話した。そしたら、俺も手伝わせてくれというからそこからスティーブも段々領主の死や道化師のことを知ったんだ。
 しかし、道化師について調べる前にやるべきことがあった。初めにステイサムをどうすれば起こせるかと言う事だ。これについては俺が外に行った時に病院に細工をして事故が起こったようにし死んだように見せかる。ちゃんと予め助けておいたステイサムを信頼出来る私営の病院に預けた。お金は俺が払ってたが、ちゃんと治療したお陰でステイサムは目を覚ました。そのことは道化師にバレないように最新の注意を払った。回復したあと今の状況を説明した。
 これで1つ目は解決した。そしてこれと同時にもう一つやることがあった。今度はスティーブのことについてだ。道化師の話を断ることにしたとはいえ、領主殺しをしている奴だ。断っては殺そうとするかもしれない。実際そのとおりになりかけたが…。
 出来るだけ対策はさせて応接室には行かせたのだが5分経っても帰ってこない。流石にこれはと思いこっそりと応接室に行ってみると誰もいない。応接室のあちこち探していると隠し部屋を発見した。そこに毒を使われて風前の灯のようなスティーブがいた。毒の耐性が少しあった為かろうじて息をしているような状態だった。その後同じように私営の病院で安静にさせていた。万が一の為偽装死体も置いておいた。
 これが2人が生きていた理由だ。なにか質問は?  ……無いようだな。では、次は俺自身か。
 さっきのに比べこっちは随分簡単だ。あの遠さだ。頭に当たらなかったんだよ。胴体に当たっても防弾チョッキがあるからな。死んだほうが都合が良いと思って死んだふりをした。それだけだ。

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囚人たちは黙って何かを考えているようだった。なにか思うところでもあったのだろうか。空気が沈黙で重くなってきたその時、
 パァーーン!!
 スティーブが手を叩いた。

「色々考えてるかもしれないけどとりあえず今は道化師をどうするかについて考えよう?」

 と、いつもの調子で言ってきた。そのお陰で少し空気が軽くなったような気がする。するとリアムが質問した。

「どうするとは具体的に?」
「ん〜、まずはどうやって大人しくさせるか…かな。後考えることは捕まえたあとどうするのか…じゃないかなぁ」

 少し考え込んだあと、今度はクロノアが口を開いた。

「じゃあ、こんな作戦はどうでしょうか?」

 そう言って話し始めたクロノアの作戦とは…

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「作戦はそれで良いとして捉えたあとはどうするんだ?」

 色々な案が出たがあまりピンとこない。またみんな少し考え込んだ。そして意を決したように死神が声を出した。

「……………………って……いいのにな」

 その提案?を聞いて、特に問題もなく丁度いいと思ったのかあまり首を振らなかった看守が皆頷いた。最終的にその案に決定したのだった。




             To be continued….

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