段々と迫りくる足音と声。「ここで俺たちは死ぬのか…」と、思っていたその矢先の事だった。急にドンッ…!と何かが床に倒れた音とが聞こえ、逆にさっきまで聞こえていた声が途切れた。
(一体何があったんだ?)
戸惑いつつ袋小路から出る唯一の通路を通り恐々としながら出てきた3人。その次の瞬間、彼らは揃って目を見開くこととなった。なぜならそこには、地に伏している道化師と…死んだはずのリアム看守がいたのだ。
「どうして…?」
思わず漏れてしまったぺいんとの一言が聞こえたのかリアムがこちらを見た。囚人たちの姿に驚いたのか少し目を見開いたが、次の瞬間にはいつもの顔に戻った。そして、こちらに話しかけてきた。
「無事だったんだな、お前たち。色々と聞きたいことはあると思うが、とりあえず…」
「何かあったか?リアム」
リアムの話を遮った声のした方を見ると、人影が2つ。姿が確認できた途端ますます頭がこんがらがってきた。何故か?それは、人影の正体が…ステイサム看守とスティーブ看守だったからだ。
「あぁ、囚人たちがここにいたんだが…」
「ちょっ…リアム看守、道化師が!」
リアムが気絶させた道化師は意識が戻ってきたのか、うぅ…とうめき声を少し上げながら起き上がろうとしていた。まだ、完全に意識が戻っていないようだが戻るのも時間の問題だろう。
「チッ…ここは一旦逃げるぞ。荷物があっては戦いづらい!」
そう言って看守たちはそれぞれ囚人を一人づつ抱えた。そして、直様走り出した。
「もしかして、その荷物って僕達のことですか!?」
走っているその間囚人(約2名)が喚いていたのはきっと気のせいだろう。
To be continued….












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。