自分でもわかるくらい低い声が出ていた
でも、どうしても許せなかったのだ
ああ、何度も見たな、この光景は
わかってる
それはわかってる
だけど…
ハッ、と自分でも乾いた笑みが溢れる
今まで、私に恨み言をぶつけてきた人たちは殺される覚悟で守ろうと彼らなりに足掻いて、それでも失った
どうして自己保身優先で逃げた愚か者達に彼らが攻め立てられるの?
なんでこんな私みたいな醜い人間が光の呼吸の使い手になんてなれたのだろう
私も弱かったから、パパとママを助けられなかった、そして私も自分の指を無くしたんだよ
そして街の人たちは黙って逃げていった
そこで我に帰った
そうしてしばらく笑い合った後、私たちは再び歩き出した















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。