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第3話

あの日
57
2021/12/14 07:59 更新

あれは、文化祭の準備の日。


その日はまぁまぁ暑い日だった。

涼しい風が吹いていたけど、中で作業をしていたのもあって少し暑かった。
樋山 和人
あなた〜、絆創膏持ってる〜?
俺、ちょっと怪我しちゃって
七宮 あなた
七宮 あなた
うん

そう言って、作業中の私に近づいてくる幼なじみの

樋山(ひやま)和人(かずと)。

ムードメーカーで運動神経抜群で女子からモテている。

また、ノリも良いため男子からも好かれるような性格。

そういう訳もあって、

「えぇ〜、何で七宮さんなの〜」

「女の趣味ズレてるよね〜」

「七宮さん、大人しくて何考えてるか分からない」

などのこそこそ言っている悪口が聞こえてくる。
七宮 あなた
七宮 あなた
ちなみに、どうやって怪我したの?

女子の視線は痛いし、怖いけれどもどうすることも出来ないから、

何事も無いかのように接する。
樋山 和人
看板の木の板で
樋山 和人
俺、あなたと違ってドジはしないけど、
ヘマした〜

その話を聞いていたのか、クラスの男子が

「樋山、どんまい〜」

と、言う。
七宮 あなた
七宮 あなた
それなら、消毒した方が良いよ

ばい菌が入っていっちゃうかもしれないから。

まぁ、男子バレー部のマネージャーということもあって、

こういう手当には慣れている。
樋山 和人
えぇ、しみるやつ

少し嫌そうな顔をする。
七宮 あなた
七宮 あなた
もしかして…痛いのが怖いの?クス

和人は強がりだから。
樋山 和人
別に…

ちょっと、そっぽを向いて言う。

そして、ジャージをめくって私に傷を見せる。

左腕を少し擦りむいていて、血が出ている。
七宮 あなた
七宮 あなた
少ししみるからね

和人の表情を確認しながら言う。
樋山 和人
お、おう

少し、ビビってる?

弱い和人を見るのは久しぶりだから少し笑ってしまう。
樋山 和人
ヴ

優しくそっと、消毒すると痛そうな声を出す。

消毒が終わって、絆創膏をポーチから取り出してはる。
七宮 あなた
七宮 あなた
よし、出来たよ
樋山 和人
いつもありがとな

そう言うと、和人は、私の頭を撫でる。

和人からのあたたかさを感じる。

まるで、頑張ったご褒美をしてくれたみたいで嬉しい。

そして、何故か安心する。長く一緒に居るからかなぁ?


「七宮さん、外でポスターの方手伝ってきて貰える?ニコッ」


和人のことが好きなクラスの女子が私に言った。

きっと、私たちの様子が気にくわなかったんだと思う。

「もう1人の男子が、男バレの子だし」

そして、急だとちょっと怪しまれるから、

納得出来るような理由を付け加える。
七宮 あなた
七宮 あなた
うん、分かった。
樋山 和人
あなた、頑張れよ
樋山 和人
あと、ドジするなよ〜
七宮 あなた
七宮 あなた
うん、しないように頑張る

手を振りながら言われ、私も手を振り返しながら言う。

すると、女子の皆さんからギロッと睨まれる。

『調子のってんじゃねーよ?』的な視線。

私はそれから逃げたくて、小走りで行く。
七宮 あなた
七宮 あなた
はぁ、最後は少し余計だったような…

でも、仕方ないかぁ。

私、本当にドジだし。

冬道なんて大変だ。

道路とかツルツルだから、何度転んで和人に笑われたことか。

私はそんな事を思い出しながら向かう。
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作者:Riruku
作者:Riruku
樋山くんの画像なくてすいません!
作者:Riruku
作者:Riruku
中々フィットする画像がありませんでして。
作者:Riruku
作者:Riruku
ビシバシ言って貰えると嬉しいです。

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