雨が降るサイレンの音
人が寝静まった後
暗い部屋の中机に向かう
見えぬ月を目指しては
届かないながらも光に消える
飲み干した缶が積み重なって
いつの間にか塔を成す
普段は聞こえない泣き声に
少しの焦燥抱く
アラームがなるまであと56分
やるべき事柄は多すぎて
冷えきった足先を無視して
昼間見た虫の姿無意識に描いてる
例え翼が雨に濡れて
この大空へ帰れず取り残されても
月の光の先を目指しては
痛む身体を捨てて飛ぶ
銀色の羽を背負ってこの嵐の中で生きていく
頼られたこと"やりたい"だけで
なぜか無意味に増やしていく
自らの意志決定が
その身を縛って封じている
警報がしてからおよそ3分
やりたい事柄は多すぎて
熱を帯びた目元を無視して
黄昏に探した虫の名を今更思い出す
例え翼が風で折れて
この星空へ戻れず見捨てられても
月の光の中に消えるように
心残る方へと進む
銀色の羽を背負ってこの宵闇の中を導いて
日の灯火写して光る月は
藍い空へといずれ消えていく
白い蝶が世界を浄化し
黒い蝶は魂を運ぶ
青い蝶は心を癒して
黄金蝶は陽を導く
銀翼の蝶輝くとき
嵐は暫く止むだろう
それでも君はいなくなる
感情1つここに残して













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!