藍沢「畸形嚢腫。……だな…。」
緋山「え……なんで……。……どうしてあの子が………泣。」
藍沢「大丈夫だ。オペをすれば治る。」
緋山「で、でも……どうして今まで気がついてあげられなかったんだろう………」
藍沢「俺こそ脳外科なのに……」
紅蒼「お父さん、お母さん……私、大丈夫だよ。」
緋山「くれあ……記憶を失うかもしれないんだよ?怖くないの?」
紅蒼「怖くないって言ったら嘘になるけど、だってお父さんが主治医で手術してくれるんだよ?心強いよ!」
藍沢「くれあ……必ずオペは成功させる。」
紅蒼「うん!」
こうして紅蒼のオペが1週間後に決まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私の名前は藍沢紅蒼(くれあ)。
私の父は藍沢耕作。
翔北救命センター育ちの脳外科医師。
私の主治医で手術の時の執刀医でトロント大にいたが翔北救命センターに戻ってきた。
私の母は藍沢美帆子。
職場では旧姓の緋山で呼ばれてる。
翔北救命センター育ちの産婦人科医。
青南周産期医療センターの医局長として働きながら子育てをしていたが私のために医局長を休職し翔北救命センターに戻ってきた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
白石「藍沢先生、緋山先生……くれあちゃんどうだった?」
緋山「…畸形嚢腫だった……。」
白石「そうなんだ……。」
藍沢「だから1週間後にオペをする」
藤川「でも記憶を失うかもしれないんだろ?」
藍沢「ああ……だが大丈夫だ……大丈夫………」
白石「藍沢先生……」
緋山「なんでくれあがこんな目に合わないといけないの……」
藤川「緋山………」
冴島「あの、一番不安なのはくれあちゃんだと思います。だから藍沢先生が自信なさげにしてたり、緋山先生が自分を責めていてもくれあちゃんが不安なのは何も変わらないかと………。」
白石「そうだよ!藍沢先生も緋山先生もしっかりくれあちゃんを支えないと。」
藤川「だよな。藍沢も緋山笑顔でいろよな!」
冴島「藤川先生、余計なこと言わない…。でも確かに笑顔で接してくれたら不安が緩和されるかも…。」
緋山「うん……」
藍沢「ああ……」
それから藍沢先生と緋山先生は紅蒼の前では出来るだけ笑顔でいるようにした。
そして紅蒼のオペの日。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!