ある日、2人は○○の家で映画を見ていた
ソファ。
隣同士
肩が少し触れる距離
映画の内容は全然入ってこない
理由は簡単。
隣のミンジョンが明らかにソワソワしている
ミンジョンは深呼吸する
○○は笑う
ミンジョンはゆっくり近づく
○○は優しくミンジョンの髪を撫でる
さらさら
何度も優しく
ミンジョンは動かない
○○は笑う
そしてまた撫でる
映画は終わっている
音楽も消えている
静かな時間
ミンジョンはソファの隣で座っていた
最近は前より自然に甘えられるようになった
手を繋ぐ
ハグをする
肩にもたれる
頭も撫でてもらう
でも、一つだけ
まだできていないことがあった
ミンジョンは深呼吸する
○○は頷く
ミンジョンは少し俯く
○○は少し考えて
○○はミンジョンに近づく
その言葉だけでミンジョンの顔が真っ赤になる
絶対分かってるのにこういう時だけ意地悪してくる
そんなところにも惹かれしまう私…
ミンジョンはご満悦だった
距離が近くなる
呼吸が聞こえるくらい
そしてそっと○○の頬に手を添える
まるで割れ物を扱うように優しくて慎重
少しだけ躊躇う
目が合う
○○は小さく頷く
ミンジョンは安心したように笑う
2人はゆっくり距離を縮める
ほんの一瞬。
触れるだけのキス
優しいキス
長くない
でも、
今までのどんな言葉よりも
どんなハグよりも
『好き』が伝わるキスだった
離れる
目が合う
○○は考える
そして
ミンジョンは目を見開く
そして微笑む
ミンジョンは○○の頬を撫で、もう一度キスをする












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!