第12話

Ⅰ-12
310
2026/05/12 21:00 更新


ts side



経緯を整理するとこういうことだ。

結論から言うと、サンヒョギヒョンが実はイハニのことを覚えていたらしい。
覚えていた上で、イハンが責任感を感じないようにわざと忘れたフリをしたのだという。

昨日の夜それを告白して玄関で泣きあったらしい。


sungho
sungho
だとしても部屋には戻って欲しかったかな...
riwoo
riwoo
泣き疲れちゃって...
leehan
leehan
ヒョンと手繋いで寝たかったんです
jaehyun
jaehyun
だとしても...風邪ひいちゃうでしょ

ぷりぷりしながらトマトと卵の炒め物を口に運ぶジェヒョニヒョン。





jaehyun
jaehyun
今の話聞いて色々聞きたいことはあるけど...とりあえずBNDに入ってくれるってことでいいのね?
riwoo
riwoo
うん、警察から身を隠してにはなっちゃうけど...皆の力に立ちたい
 
taesan
taesan
今更なんですけど、その石の力って本物なんすか?

サンヒョギヒョンの首からかかっている青いそれを指さす。

riwoo
riwoo
本物だよ。証明する方法があればいいんだけど...皆怪我ない?ニキビでもいいよ
sungho
sungho
ニキビㅋㅋㅋ
jaehyun
jaehyun
たしかにそれも病気かㅋㅋ

突然のニキビにツボるマフィアの幹部と情報屋。

このヒョン、意外とエンタメ性があるのかもしれない...


woonhak
woonhak
ヒョン、ニキビじゃないんですけど...

ウナクが右手をテーブルの真ん中に差し出す。
親指爪をよく見ると黒く内出血しているのが見えた。

woonhak
woonhak
この前任務中にうっかり敵に叩かれちゃって
leehan
leehan
うえぇ痛そう...
jaehyun
jaehyun
マンネはまだまだだね〜

そういえばそんなこと言ってた気がする... やけにアッパアッパ言ってた日があったっけ。

riwoo
riwoo
おっけ、任せて

サンヒョギヒョンが左手でウナクの親指を優しく握り、右手を石にそえる。
riwoo
riwoo
そのまま動かさないで...

リビングを静寂が包んだ。

全員がヒョンの手を見ている。

woonhak
woonhak
......!

すると、サンヒョギヒョンの左手が石とおなじ青色に光った。

驚くのもつかの間、光は数秒で消えた。



riwoo
riwoo
はい、これで終わり

ヒョンが殺していた息を軽く吐く。

左手が離されると、そこには完全に治った親指があった。
leehan
leehan
わぁ...!
woonhak
woonhak
え!?ほんとに治ってる!
taesan
taesan
すげぇ...
ウナクが爪をどこから見てみても、まったく違和感がない。ちゃんと動かせてるし、外から力を加えても痛くないっぽい。
leehan
leehan
ほんとに魔法だね...
イハンが手で口を抑えながら呟く。
それに対してサンヒョギヒョンは「治ってよかった」と笑った。
sungho
sungho
どういうしくみなの?
riwoo
riwoo
それが僕もよくわかんなくて...
jaehyun
jaehyun
それ、俺達も使えんの?
riwoo
riwoo
いや、選ばれた1人しか使えないみたい。家に代々伝わってきたものだから、血筋が関係してるのかも

へぇ...世界には不思議なこともあるものだ...

色々謎なことはあるとしても、この力がチームにいてくれたら願ったり叶ったりだ。


その後も雑談をしながら残りの朝食を食べ終える。

leehan
leehan
じゃあ、とりあえずボスに報告しに行かないとですね
riwoo
riwoo
ボス...
sungho
sungho
うん、僕らの上司にあたる、BNDを管理してる人だよ。加入する時は必ずその人に言いに行かなきゃいけない
riwoo
riwoo
へぇぇ........落とされることある?
taesan
taesan
そうそうないですよㅎ ヒョンの場合はBNDにとって利益が大きいし
woonhak
woonhak
気楽に今までのことは話せば大丈夫ですよ!
まだちょっと心配してるのか、ずっと石をいじっているヒョン。

昨日から何度かこの動作を見てる。癖なのかな...小動物みたいでかわいい。










jaehyun
jaehyun
それじゃあ皆食べ終わったし...
よいしょとジェヒョニヒョンが立ち上がる。




完全に油断していた。

まずい、この流れは...




jaehyun
jaehyun
.....皿洗いじゃんけんといきますか





ここからの俺たちは...ご想像にお任せします....





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