憧れのホークスさんとお話ししちゃった
えぐぅ
つか、ご飯買いに来たんだった
早くしないと売り切れちゃうよ~
緊張してきた
あのヒーローが見ていると知ったらなおさら...
きついんだけど
でも、逆に言えばチャンスみたいなもんだよね
頑張って、指名を貰おう
ダッ
試合に遅れてしまうううう
----------フィールドにて---------------
その時帰ってきたら、
緑谷は焦凍の氷結を防ぐのに何回も打っている感じだな
あんなことすれば体がもたない
しかも焦凍だってあんなに打つと体が冷え冷えになってしまう
大丈夫かな
焦凍私は何も入れ知恵してないからね
緑谷の分析力は何か光るものがあるな
これはあっぱれだけど
それを言っちゃったら
それ以上は体が、鈍くなって
そこから戻すには左を使わないといけないのに
焦凍冷静になって
間合いを詰められたら焦凍の勝率が下がってしまう
落ち着け焦凍!
でも、緑谷はなんであそこまで頑張るんだ?
境遇を知っている私ではないはずなのに
ああ、そういうことか
ごめんね、焦凍
応援したいけど、今回は緑谷くんを応援させて
ありがとう緑谷くん...
ごめんね焦凍
今まで親友だったのにこんな言葉さえもかけてやれなくて
こういうことだったんだよね
焦凍と戦って感じてた、
ずっと一緒にいて感じてた
違和感って
ごめんねそばにいながらこんな簡単な言葉もかけてやれなくて
その瞬間焦凍の左側が炎で包まれた
ぶわっと大きな炎だった
それは、本当にきれいで、見ているだけでやけどしそうな感じがする
なんだか懐かしい炎だった
なんだ、顔から水分がたくさん出てくる
会場が乾燥しているはずなのに
ぐすっ
ごめん、ごめんね
これからはもっと助けるし、おせっかいかもしれないけど
たくさん口ださせてもらう
だから焦凍...
私に遠慮なんてしないで本気で語ってぶつかってほしい
お父さんがどうだって、お母さんがどうだって、兄弟がどうだって
焦凍は焦凍なんだよって
もっと早く言ってたら...
ごめん焦凍
だから私もっと頑張るね
んでいつか緑谷みたいに本気出してくれること楽しみにしてるから
なんで、いいところで炎司さんが出てくるわけなの
はあ
なんでもう本当にいいところだったのに
でも多分、焦凍に炎司さんの言葉はいい意味で届かないはず
焦凍頑張って
その瞬間爆風が、会場を取り巻き
目を開けているのも必死だった
でも、これが焦凍の本気なんだというような
やっと、私以外でこんなに本気で勝負するんだという
なんだかうれしくもあり、かなしくもあった
ここまで来たなら、どっちにも勝ってほしいかもしれない
焦凍...緑谷くん...
これは、試合に勝ったけど、心では負けた感じがするな
何にしろ後味が悪いってもんだな...
緑谷の所に薬届けてって言われてたんだった
リカバリーガール先生今持っていきます!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!