相澤先生と医務室に二人きりになった
その後、私のもとへ来たのは根津校長だった
そこにいたのは、相澤先生の捕縛布の中にいた可愛い動物...
ネズミなのか熊なのか犬なのかよくわからない見た目である
待ってこの人が雄英の校長なの?!
やばい、そんなことも知らなかったなんて
マジでごめんなさい
本題って何...
はっ
その前になんか紅茶あるんだけど!
そういえば、
なんかあった時のための治療薬をたくさん作って
焦凍とリカバリーガール先生に預けておいたんだった
それよりも奇怪なのは
私がギンピ・ギンピを使ったということだ
あれは、それこそ死ぬような痛みはするが死にはいたらない...
それが根津校長の言った
ただただ相手の苦しむ顔を見たくてそうやったのかという話につながる
本当になんでそんなことしたんだろ...
私はあの時ただ純粋に楽しみたかった...
ただそれだけだった
腕が足が全身が自分のリズムにハマる感じで動いてくれて
そこで高鳴る私の心臓
そして高まる高揚感
さらに、下手したら大変なことになるかもという臨場感
この3つに襲われて私は戦いを純粋に楽しんでいた
しかし、私は爆豪を殺す気持ちもなく
かといって、手を抜くとかそういう考えをしなかったら
あの結果になっていた
冷静になって考えてみると
なんであんなことをしたんだろうと
あんなことになったのだろうかと
自分を問いただしたくなる
あの時の私は紛れもなくヴィランだった
私は本当のことを先生に打ち明けよう思った
そこに響くのは嗚咽する私の声
また頬を濡らして
本当にかっこ悪いな自分
同級生にまであんなことするなんてほんと最低だな...
ガラガラ
それから校長先生はお茶を入れなおして
お茶菓子も持ってきて話してくれた
先生に何があって今につながっているのか
そこで私が感じたのは昔、
人に虐待を受けていたこと
また、先生の個性はハイスペック
人よりも何倍もの知性があること
たくさん教えてくれた
そこで思ったのは、私の家系の最後の妖精だった人
その人も翼を取られたり大変な思いをしているから
なんだか、少し重ねてしまった
その時この人を信じようと思った
いそして今までの経緯をすべて話した
個性のことについては
ガラガラ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。