あなたside
入学して約1週間、目黒くんと康二くんと友達になってから早3日。
2人以外に友達ができる気配もなく平穏に1週間が過ぎたわけだけど、今まさに窮地に立たされている。
なぜなら、そう、目黒くんたちの言っていた7人である。
私のいるここは生徒会室。何故ここに居るのかと聞かれれば、目黒くんのお友達の阿部さんが生徒会長だかららしい。確かに入学式の時見かけたような…。
それは置いておいて、そこそこ身長の高い9人に見下ろされるのってなんか不思議。なんなら怖いまである。
距離が近い上に頬をむぎゅっと掴まれているせいで顔を逸らせない。
この人たち私が困惑してるのにもはや楽しんでない?
もう益々意味がわからなくなってきた。考えるのやめようかな。
目黒くんが私の事を嬉々として話してた事実にも驚きだけど、それ以上にこの人達の距離感バグに困惑してる。
あんなにかっこいいならモテるだろうなと思ってたし、実際モテるのになんで女の子と喋らないんだろう。モテない私には分からない。
話を聞けば聞くほど益々意味がわからない。私みたいな平凡な、どこにでもいるような女子高生のどこを目黒くんは気に入ったのか…。
それより、気になってるって恋愛的な意味の方じゃないよね?
寧ろ恋愛的な意味の方だったら困る。
だってモテモテな目黒くんには私は釣り合わないだろうし。
なんやかんやあって連絡先を交換してその日は解散になった。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。