第7話

6.
165
2026/04/27 12:22 更新
あなた side
みんなと連絡先を交換してから帰った次の日。いつも通りの登校中。
1つ変わった点があるとすれば、いつも以上に校門周りを賑わせている女の子達の黄色い声がやけに大きいこと。
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ほんとなんなの、あれ…
毎日登校する度に思うけど、あの取り巻きの中心に何があるのか。
あれ、ちょっと待てよ…?
目黒くんってめちゃくちゃモテるって話してたよね…。
つまり?これって?
mg.
あ。
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えぇ!?
mg.
なぁにそんなびっくりして
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いや、だって…
キャーキャー騒ぎ立てる女の子達の輪の中から頭1つ分以上飛び抜けている目黒くんがこっちを振り向いて見てるのだから驚くのも無理はない。
mg.
おはよ、あなたちゃん。
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︎︎
お、おはようございます…。
小走りでこっちに来てくれた目黒くんの横には、康二くんと昨日会った7人がいた。
いつもキャーキャー言われたのって目黒くん達だったんだ…。私こんなモテる人達と一緒にいて大丈夫なのかな…。女子に後ろから刺されたりしない?
nb.
なんか今日いつも以上に騒がしくね?
iw.
目黒があなたちゃんと喋ってるからでしょ。
kj.
まぁレアやもんなぁ
mg.
あなたちゃん、一緒に教室まで行こっか。
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…え?えっと、はい……。
mg.
ん。
無言でこちらに手を差し出す目黒くん。なになになに、どういうこと。手繋げってこと?
mg.
手、危ないから繋いどく?
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︎︎
い、いや私はその、大丈夫、です……
mg.
そう。残念。
離れた所で聞こえた「なんでアイツみたい陰キャが」「あんなやつが気にいられるなんて…」という声はなるべく聞かないようにして目黒くん達と教室へ向かった。












kj.
あなたちゃん、何かあったら相談してなー?
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︎︎
どうしたんですか?急に…。
昼休み。私の前の席に座って尋ねてきた康二くんの言葉に少し焦りを覚える。きっと今朝、私が挙動不審だったのを見てこうやってふんわり伝えようとしてくれたのだろう。
kj.
んーん。
別にちょっとしたことなんやけどなぁ、
kj.
今朝のこと驚いたんちゃうと思って。
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まぁ驚きましたけど…。
kj.
そーよなぁ…ごめんな。謝っとくわ。
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いやいや、そんなそんな。
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皆さんかっこよかったですしモテるんだろうなとは予想ついてましたから。
kj.
…ほんまに?俺も?
キラキラした眼差しでこちらを見つめる康二くん。
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もちろんですよ。
kj.
嬉しいわぁ、
あなたちゃんにそう言ってもらえて。














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︎︎
まさかぼっちになるとは…。
委員会決めで仲のいい子達が固まった結果、数が足りなくなり私一人で保健委員を請け負うことになった。
ただでさえ友達が少なくて馴染めないのに、クラスメイトすらいないのは少し心細い。
fk.
あれぇ、あなたちゃんじゃん。
教室に入ってきたのは昨日会った深澤先輩と渡辺先輩だった。
2人に話しかけられたせいで周りの女子からの視線が痛い。目黒くん以外もこんなモテてたら私恨まれてそのうち本当に刺されそう。
nb.
ひとり?
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色々あって1人になっちゃって…。
nb.
ふーん。
nb.
まぁでも良かったね、俺らがいて。
︎︎
︎︎
まぁ、その、はい…。
fk.
翔太昨日のアレのせいで警戒されてんじゃんわら
nb.
昨日?……あー、あれか。
今その話するのはやめて欲しかった…。ただでさえ注目を浴びているのにも関わらず、2人が楽しそうに私に話すせいで周りの女子の反感を買ったのか、ひそひそ話す声まで聞こえてきた。
fk.
まぁ翔太良い奴だからさ?
fk.
あんま警戒しないであげてわら
︎︎
︎︎
いや、警戒してる訳じゃなくて…。
fk.
そー?俺的にはそういう風に
見えてたんだけど。
nb.
ふっか、そろそろ委員会始まる。
fk.
わ、ホントじゃん。
fk.
じゃ、あなたちゃんまた帰りね?
︎︎
︎︎
……え???
nb.
目黒を差し置いてなんか企んでるだろ
fk.
俺だってあなたちゃんと仲良くしたいの!
nb.
今ここでその話はアウト。
nb.
俺たちと喋ってるせいであなたちゃんが変に目立ってんのに気付けよ
fk.
あぁ、ごめんね?あなたちゃん。
その事に気付いていたのなら話しかけないのが最善だったのではと思うが、私みたいな奴と友達になってくれた人達なんだから感謝しなくてはという謎の責任感を感じてしまう。
まぁ仮に反感買っていじめに発展しても気にしなきゃいいだけ、だし…。















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