みなさん、今日がなんの日かご存知ですか?
世の青春を謳歌する皆様は沸き立っているのではないでしょうか
そう、今日は──────
バレンタインデーなのです
まあ私は色々あって、忘れていたわけですけど(((
その数日前──────
グールたちは非常に、非常に悩みまくっていた
だってもうすぐバレンタイン。愛する特待生からチョコレートを貰えるかもしれない
しかし、グールたちの脳裏に一つ疑問がよぎった
ただチョコを待っているだけでいいのかと
結果、この疑問はグールたちも特待生も救うこととなる
かくして、忘れられないバレンタインデーが始まろうとしていた
みなさんどうも、特待生のあなたです
今私はめちゃくちゃ困っています
一人ずつ会いにいったら絶対時間が足りないし…
大丈夫だよって言ってくれる人と、グールの皆さんに悪態をつく人と、謝らないでって慌ててる人がいて、正直カオスだ
エドさんが自分で日傘を差して昼間にこうやって出てきているのは、いまだに見慣れない
私今から絞められる?何かやらかしちゃった?
グールたちは緊張した面持ちで、深呼吸を一つ
差し出されたのはちょっとおしゃれな21個の箱たち
多すぎてどうやって受け取ればいいんだこれ
忘れないでくれ。こいつがバレンタインのことを完全に忘れていたことを……
土下座する勢いで頭を下げる
可愛いはずの叶空くんが心なしか蔑むように見下してきている気がして本当に悲しい
こちらはいつもの余裕そうな態度は消え失せ、心配そうにこちらを伺ってくる伯玖さん
的確にグサグサと刺さってくる言葉を言ってくる針条くん……
慌てふためきなんとかこの状況を打開しようと必死に説得を試みている特待生をよそに、グールたちは「手作り」という言葉にぴくりと反応した
バレンタイン(ホワイトデー)に好きな子から手作りチョコもらえるとか最高なのである
個人差はあれど、みんな隠しきれない喜びが滲んでいる
「あ、やべ。これは面倒なことを言っちゃったぞ?」
そう特待生は思ったが、もう遅い
キラキラと期待の色が滲んだ瞳をみんなに向けられ、断ることもできない特待生であった……
ちなみにその後、その場で味の感想を求められ、21人分根性で完食した特待生だが、「マカロンとカップケーキ過多できつかったです」と後に語った











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!