集合場所に戻ると清春の姿だけなかった。
その頃清春は……
集合時間も忘れ、行く先も決めずにフラフラと歩いていた。
誰かの声が聞こえる
慶一郎は清春の腕を乱暴につかみ連れていこうとする。
大声で叫び慶一郎の手を振り払う。
怒った様子だったが、僕の夜ご飯のことまできにしてくれる。憎んでも憎みきれない相手。
今日は家に帰りたくなかった。
僕らは同じ家に住んでるから、いつでも会いたい時に会える。その分会いたくない時にも会ってしまう。
今日小太郎に会ったらなんて言っていいか、合わせる顔もない。
そんなことを考えながらダラダラと歩き始める。
集合場所
みんなで、車に乗り込む。
清春のいない車内はやけに静かだった。
小太郎を見れば今にも泣き出しそうだし、
涼雅は車の窓から遠くをずっと眺め、途方に暮れるようだった。
さつきと三波斗に関しては仲良く眠っていた。
静かだった理由はこれかも知れないと考えていたら家に到着した。
家に帰り、夕飯も済ませみんなお風呂にも入り終わった。
小太郎が呟いた。
無理もない。現在時刻午後10時。
突然のカミングアウトに驚きを隠しきれなかった。
小太郎の訴えに酷く心が傷んだ。
小太郎は清春に完全に依存している。
小太郎の辛い思いを聞いたなら俺も隠しててはいけないと思った。
涼雅の一言で部屋がさらに静まりかえる。
あたりは静まり返った。
沈黙を破ったのは慶一郎だった。
涼雅は満月を見る。
三波斗は涼雅に手鏡を手渡す。
そう。そこには耳が生えた俺がいた。
後ろを見ればしっぽもついてる。
なんだこれ。不安でたまらなかった。
みんなに助けを求めようと振り返るとそこには俺と同じ状態のみんながいた。
みんなが一斉に慶一郎の方を見る。
--------キリトリ線--------
見てくれてありがとうございます^^*
お気に入り☆99!?
うそ。。そんなに行くと思ってませんでした!
ありがとうございます⸝(_ _)⸜
変なところで切ってごめんなさい!
次は市川くんの衝撃の過去が!!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。