第29話

新たな道
319
2025/12/11 23:06 更新
薄い朝靄が漂う森の中で、
松陽はいつものように焚き火をおこしていた
火のはぜる音が静かな森に溶けていく。
高杉 晋助
高杉 晋助
先生!魚とってきたぞ
桂 小太郎
桂 小太郎
捌きまで終わらせました!
吉田 松陽
吉田 松陽
ありがとう
慣れたものですね
私たちが森で過ごし始めてから
早くも1ヶ月半が経とうとしていた
(なまえ)
あなた
ただいまー!
坂田 銀時
坂田 銀時
ふわぁ、ねみ
吉田 松陽
吉田 松陽
おかえり。
銀時、あなたの下の名前
(なまえ)
あなた
山菜とれたよー!
吉田 松陽
吉田 松陽
ありがとう
お湯沸かしたので汁物にしましょう
坂田 銀時
坂田 銀時
お、それ美味くて好きだ
吉田 松陽
吉田 松陽
川魚は串焼きにしましょうか
(なまえ)
あなた
うん!!








松陽が自作の竹の器に山菜の汁を分けながら、
穏やかに声をかける。
吉田 松陽
吉田 松陽
さぁ、頂きましょうか
悪ガキ4人
うん
いただきます!!
(なまえ)
あなた
んー!今日もおいしー!!
坂田 銀時
坂田 銀時
うめぇけどさすがに暑ィな
高杉 晋助
高杉 晋助
朝とはいえ夏だからな
桂 小太郎
桂 小太郎
森へ入ってから何日経ったのか...
(なまえ)
あなた
1ヶ月半くらい?
吉田 松陽
吉田 松陽
おそらく今は7月の中旬辺りでしょうね
坂田 銀時
坂田 銀時
ああああああ
坂田 銀時
坂田 銀時
かき氷食いてェ!!
(なまえ)
あなた
ほんと好きだね笑
吉田 松陽
吉田 松陽
今年も作りましょうね
森を抜けるまでの辛抱です
坂田 銀時
坂田 銀時
もう何万キロ歩いた?
本当に抜けれるんだろーなァ
桂 小太郎
桂 小太郎
そんなに歩いてないだろ
高杉 晋助
高杉 晋助
ふっ、弱音か?
坂田 銀時
坂田 銀時
はぁぁ??
(なまえ)
あなた
まーた始まった
桂 小太郎
桂 小太郎
ほんとよく飽きないな
吉田 松陽
吉田 松陽
喧嘩するほど仲がいいと言いますからね
坂田 銀時
坂田 銀時
よくない!!
高杉 晋助
高杉 晋助
よくねェ!!
吉田 松陽
吉田 松陽
ふふ、息ぴったりですね
吉田 松陽
吉田 松陽
でも、喧嘩はご飯が食べ終わったあとに
してください。
吉田 松陽
吉田 松陽
今日はいつもより多く歩きますよ
高杉 晋助
高杉 晋助
大丈夫かお前
今の時点で弱音あげてるのに
坂田 銀時
坂田 銀時
弱音じゃねェ!
見てろ、
目的地着いたあと腹筋100回してやる
高杉 晋助
高杉 晋助
言ったな、絶対ェやれよ
吉田 松陽
吉田 松陽
楽しみですねぇ
坂田 銀時
坂田 銀時
坂田 銀時
坂田 銀時
いや、いやぁ、ちょっと今のは言葉のあやっていうか??
高杉 晋助
高杉 晋助
男に二言があるのか?
坂田 銀時
坂田 銀時
うっ、、、
(なまえ)
あなた
(...どんまい銀時)








吉田 松陽
吉田 松陽
ご馳走様でした
悪ガキ4人
ご馳走様でした!!
吉田 松陽
吉田 松陽
さて、荷物まとめて行きましょう
(なまえ)
あなた
うん!
焚き火を消し、荷物を背負い、
松陽を先頭にゆっくりと歩き出す。









道中、この1ヶ月半の色んなことを考える。
すっ転んで泥だらけになった銀時
それを見て煽る晋助
それを見て呆れる小太郎
そして、それを見て微笑む松陽


川で水遊びして、ビショビショになったあと
焚き火で温まったり
多種多様な虫を捕まえて虫バトルしたり
葉っぱで音を鳴らしてみたり
色々な動物や植物に触れたり

本当に楽しかったし、心地が良かった。






森での生活は不便なことが確かに多かったけど
命を頂いて明日を生きる糧にしたり
自然と共存してたりしたからか
生きてるって感じがずっとして本当に楽しかった









なーんて物思いにふけっていたら
(なまえ)
あなた
うわっ
土から顔を出していた木の幹に気付かず
ひっかかってしまった
(なまえ)
あなた
(転ぶ!!)
そう思って目を瞑ったが
私が地面と顔を合わすことはなかった
(なまえ)
あなた
...?
高杉 晋助
高杉 晋助
大丈夫か
私の後ろを歩いていた晋助がバックハグのような形で
片腕だけで私を支えてくれていたのだ
(なまえ)
あなた
ひぇ
高杉 晋助
高杉 晋助
ふっなんだそれ
くあっ顔がいい、、!
(なまえ)
あなた
いやちょっとびっくりして
(なまえ)
あなた
ありがと晋助
高杉 晋助
高杉 晋助
ん、気ィつけろ
(なまえ)
あなた
うん
本当にびっくりした
心臓が口から出てきそう
紅くなりそうな顔を抑えながら前を向くと
すしざんまいをしている銀時がいた
(なまえ)
あなた
...
坂田 銀時
坂田 銀時
ちっ
すごい、、あの一瞬で私が転ぶとわかって
振り向いて抱き止めようとしてくれたのか
(なまえ)
あなた
銀時もありがとね
坂田 銀時
坂田 銀時
(くそ、かっこつかねェ)
銀時は私には何も言わず
晋助を睨んで前に向きなおった
(なまえ)
あなた
ふふ
かっこいいなぁ2人とも
不器用だけど本当に優しい。













そうこうしながら私たちはまだまだ歩く。
坂田 銀時
坂田 銀時
なんか、明るいな
桂 小太郎
桂 小太郎
あぁ、光の差し方が違う
道の両脇に伸びる木々が少しだけまばらになってきた。
光が強くなり、風が乾いた匂いを運んでくる。
(なまえ)
あなた
もしかして...
森をでる、?
誰も何も言わないが、その疑問が胸を渦巻く
きっとみんな同じことを思っている






歩くほどに木々は背が低くなり、
足元の土も柔らかな腐葉土から、
乾いた黄土色に変わっていく。
高杉 晋助
高杉 晋助
風の匂い変わったな
(なまえ)
あなた
...うん
森の音も小さくなっていく
鳥の声も、葉のざわめきも遠ざかり、





代わりに___
遠くで人の話し声のようなざらついた音が混じる
吉田 松陽
吉田 松陽
さぁ、ここからは新しい道ですよ
木々が最後に途切れ、ぱっと光が開いた。

そこには細い灰色の道___街道があった。
(なまえ)
あなた
(あぁ終わるんだ...そして始まるのか)
桂 小太郎
桂 小太郎
街...道
吉田 松陽
吉田 松陽
えぇ、今日で森を出ます
風が1ヶ月半の匂いをさらっていく。
同時に、新しい匂いを連れてきた。
吉田 松陽
吉田 松陽
よく頑張りましたね
松陽が私たちの頭を1人ずつ撫でていく
坂田 銀時
坂田 銀時
よっっっしゃかき氷だああああ
桂 小太郎
桂 小太郎
ふっそればっかだな
胸が高鳴った。

でも、ほんの少しだけ寂しい。
この緑の深さも、土の匂いも、
ここで一緒に笑った幸せな日々も。

全部を置いていくようで、
全部が背中を押してくれるようで。
高杉 晋助
高杉 晋助
どうした?あなたの下の名前
(なまえ)
あなた
あ、ううん
考え事
(なまえ)
あなた
楽しみだね!
高杉 晋助
高杉 晋助
...そうだな
背中に、1ヶ月半の森が寄り添ってくれていた。

前には、街の匂いと、これからの未来が広がっていた。
吉田 松陽
吉田 松陽
さぁ、行きましょう
(なまえ)
あなた
うん!
坂田 銀時
坂田 銀時
おう
高杉 晋助
高杉 晋助
あぁ
桂 小太郎
桂 小太郎
はい!
新たな道へ私たちは駆け出していく。

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