翌朝、朝食を終えた私たちは町へと歩き出す
用事は2つ。
まず町の人に引越しのご挨拶をすること
そして、道場を作るために家の周りの木を切っていいか聞くこと
暖かい人達だったからな
これから仲良くなってくの楽しみだな
そう思いながら
町へ行くまでのちょっとした坂を下っていく
と、こちら側に向かってくる人影が見えた
え、なんかすごい怖い雰囲気だしてきたんだけど
え、なに、本当に
こういう場面は原作に描かれてなかったからな
本当は怖い町だったのかな、、?
私たち4人は小声で話し始めた
は???
なんだこいつイケメンすぎんか?????
すっごい鼻息を出して晋助を睨みながら
銀時は私の後ろへと回ってきた
松陽は黙って、悲しいような辛そうな目をしながら
おじいさんを見て歩いていた。
昨日と同じ道なのに気分はまるで真逆。
どうしてなの、
信じていいんじゃなかったの?
あの優しさは嘘だったの?
ここで、また松下村塾を...
誰も何も話さない間に町はすぐそこに見えた
松陽は神妙な面持ちをしていた
私達も息を飲む。
何をしろというんだ一体....
町へ着きおじいさんがこちらを見つめる...
おばあさんは思いっきりおじいさんを殴った
その言葉を合図に町の住人がわんさかと
私たちのところへやってきた
八百屋
魚屋
米屋
豆腐屋
定食屋
酒屋
団子屋
鍛冶屋
畳屋
薬屋
大工に火消し
たくさんの人が挨拶をしてくれた
思わぬ形で1つ目の目的を達成できちゃった
よろしくな
かわいいわねぇ
なんかあったら家こいよ!
たくさんの暖かい言葉が飛び交っている
それでだな
そこはこうしよう
ああそれがいい
いつの間にか道場を建てる話は町中に広まり
それぞれがそれぞれの仕事を決めていく
私たちは置いてきぼりだ
こうして、あれよあれよという間に
道場建設の話が進み、
明日からみんなで取り組むことになった
帰路につき朝とは違う感情で坂をのぼる
町の人たちとたくさん話したからすっかり辺りは
オレンジ1色だった
大きな夕焼けを背に今日もふたりは言い合っている
ワーワーギャーギャー
ドン ポン ガン ドガァァン
明日からの道場作り楽しみっ!



















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!