第33話

3.初めての事件と真実の鏡19
52
2023/04/18 10:16
_吉哉@よしや_
吉哉よしや
……結局、そこから別々に探して……
でも俺は何も見つけられなかった
_吉哉@よしや_
吉哉よしや
時間も遅かったし
暗くなる前に帰ったんだけど……
多分、アイツは、
奏多は見つけたんだと思う
_吉哉@よしや_
吉哉よしや
次の日、学校に来たあいつは
様子がおかしかった
_吉哉@よしや_
吉哉よしや
サッカーの話しても見向きもしないし、
全然喋んねーし!
女子はクールなのもカッコ良いとか
言ってっけど、顔色もなんか悪い気すんだよ……
_吉哉@よしや_
吉哉よしや
あいつら普段キャーキャー言って
まとわりついてんのに、
何で気づかねーんだよ?!
あんなの、あいつじゃねー……
_吉哉@よしや_
吉哉よしや
きっと取られたんだ、鏡に魂を……








_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
……で、あそこにいるのが
真実の鏡に魂を取られ虚な奏多君
というのが吉哉君の主張だけど……
 近くの公園にて。

 視線で気づかれないように、不審者と思われないように海斗君と2人、公園にそれとなく滞在し、通学路を見る。

 奏多君は女の子に囲まれ、どこかぼんやりとした様子で歩いていた。

 ちなみに遅くまで一緒にいる所を見られると先生にでも通報されてはいけないので、吉哉君は先に帰した。


_千歳@ちとせ_ _海斗@かいと_
千歳ちとせ 海斗かいと
……一見、特に異常はなさそうだが
 どうなんだ?と言う風に海斗君から視線を振られる。

 どうやら子天狗の件から多少信頼?してくれてるようだ。


_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
うーん、ちょっと待ってね
 言いながら手で狐窓の印を結ぶ。


_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
確かに、魂の色が薄いかも……
普通の人の半分くらい?
_千歳@ちとせ_ _海斗@かいと_
千歳ちとせ 海斗かいと
マズいのか?
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
すぐにどうこうってワケじゃないけど、
このままだと緩やかに衰弱してく
 吉哉君曰く、本人にその話を振ったそうだが要点を得なかったとの事だから、見ず知らずの私達が聞いた所で話してはくれないだろう。

 吉哉君も学校で他の生徒に聞いてくれてるらしいけど、もっとこう、確実かつ、しっかり話を聞ける相手からの情報が欲しいな……。

_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
黒銀神社にあったのが
一番最近の情報だから、神主さんが
いれば良かったんだけど、
いないからね……困ったな
_千歳@ちとせ_ _海斗@かいと_
千歳ちとせ 海斗かいと
……黒銀神社によくいるヤツなら
心当たりがあるが
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
え! 誰?! 話聞けるかな?! 
_千歳@ちとせ_ _海斗@かいと_
千歳ちとせ 海斗かいと
……話を聞けるかはわからんが、
まあ、やってみるか
_徳地@とくち_ _有利@ゆうり_
徳地とくち 有利ゆうり
……うやってみるって何を……?

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