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近くの公園にて。
視線で気づかれないように、不審者と思われないように海斗君と2人、公園にそれとなく滞在し、通学路を見る。
奏多君は女の子に囲まれ、どこかぼんやりとした様子で歩いていた。
ちなみに遅くまで一緒にいる所を見られると先生にでも通報されてはいけないので、吉哉君は先に帰した。
どうなんだ?と言う風に海斗君から視線を振られる。
どうやら子天狗の件から多少信頼?してくれてるようだ。
言いながら手で狐窓の印を結ぶ。
吉哉君曰く、本人にその話を振ったそうだが要点を得なかったとの事だから、見ず知らずの私達が聞いた所で話してはくれないだろう。
吉哉君も学校で他の生徒に聞いてくれてるらしいけど、もっとこう、確実かつ、しっかり話を聞ける相手からの情報が欲しいな……。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。