第7話

3限目第三ホール 魔法(白)
3
2025/09/29 13:30 更新
ララ
ここって入学式の時のホールじゃん
ララがホールを見渡しながら言う。数秒後、ララが壁を見つめて不思議そうに首をかしげる。
ララ
なんか変な感じ
ララ
物の検査は簡略なしの詠唱しないと見れないんだよねぇ...
ララ
光よ闇よ、目に物を見せ、魅させるその力で我の目に映るものを詳細に観せよ
ララ
検査インスペクショネン
ララが壁を見つめながらこめかみに指を当てて呪文を詠唱する。
ララ
(材質は木...何らかの魔法がかかってる...?)
ララ
(風...いや、魔法で作った保護膜?炎から闇まで一通り貼ってある...薄いのに破れる気がしない...)
ララ
うーん...なにかもう少しありそう...
ララ
あぁ!見えない!なら魔法陣!
ララがクルンとその場で一回転して再度壁を覗き込みこめかみに手を当てる。
ララ
魔法陣展開!
ララ
魔法名検査インスペクショネン、生成は...直径3cm六芒星•左目すぐ前方•半透明、元素は光と闇、形状は円
ララ
展開
そう詠唱するとララの左目のすぐ前に黄色い魔法陣が出現する。そして右目を閉じ深く集中し始める。
ララ
(すごい...!構築術式までしっかり見える...なるほど...風属性の天幕を薄く、魔力をさらに深く濃く集め、腐敗防止、それに炎とか光、氷などに対する反対呪文を細かく精密に組み込んでる...)
ララ
誰が組んだんだろう...?
ララが独り言を呟くと後ろからポンとララの肩を誰かが軽く叩く。驚いてララが振り返ると黒髪に白のメッシュが入った女学生が笑っている。
学生
その防護幕は遠くの国の魔法族エリートが張ったって言われとるんや!
ララ
誰!?
学生
ん?あ、ごめんな、自己紹介まだやったか
コンシャルザ
私はコンシャルザや!よーろしゅうな!
コンシャルザと名乗った女学生はララの手を取り握手をする。ララは彼女の顔を見つめる。髪の奥に見えるコンシャルザの耳は特徴的に尖っており、彼女の種族が人間ではないことを示している。
ララ
君、エルフ族?
コンシャルザ
あ、あぁ〜...そうやけど
コンシャルザがどこか不安そうに答える。その目線は露骨にララを避けている。
コンシャルザ
なんでわかったん?
ララ
やっぱりね!この保護膜、けっこう昔のだから解読が難しかったからそれを貼ったのも昔の人だよね
ララがコンシャルザの不安をかき消す勢いで明るく語り始める。
ララ
だから君がそれを知ってて、そして昔だと言わないってこ、と、は!長寿の種族だと分かる。
ララ
そして君の耳、特徴的に尖ってる。だからエルフ族!
ララが説明を終え、満面の笑みをコンシャルザに向ける。コンシャルザは意外そうな、驚いたような顔をする。
コンシャルザ
耳だけでエルフって決めつけないんか...初めて見たわそんな人
コンシャルザが耳を擦りながらララを見る。その顔には嬉しそうな安堵のような感情が浮かんでいる。
ララ
うちエルフの友達欲しかったの!仲良くしてくれる?
コンシャルザ
え?まぁ...ええけど...
コンシャルザが返事をすると、ララがニコっと笑い講義の席へ小走りで向かっていく。
教授
魔法は今現在魔石を削り、その魔石で魔法陣を組めば誰でも使える。しかし光魔法は複雑さと使用魔力の多さ故に使い手は少ない
ララ
そうなんだ...
ララ
(うちは能力自体が魔力だから関係ないけど...)
教授
だから浮き文字や詠唱よりも魔法陣を書き発動するものが多い。例を言うと歌と祈りで発動する協会の神聖魔法、まあ白魔法の一種だがな。あとは踊りで発動する地方民族の舞踊などがある
コンシャルザ
...?でもララは浮き文字と詠唱で使ってたやんか...
コンシャルザ
これは質問攻めの刑やな
教授の説明を聞きコンシャルザがハテナを浮かべた顔をした後、ニヤっと笑ってララを見る。その視線に気づいたララがビクッと震える。
コンシャルザ
なあララ、なんで詠唱と浮き文字の魔法陣で白魔法系譜の光魔法使えてるん?
ララ
ん?ああ、それはうちの能力が「魔力」だからだよ。うちは魔力がほぼ無限なんだよね
コンシャルザ
え!?ホンマか!?そんな能力聞いたことあらへんで!もっと調べる必要が...

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