暗い細道の中少女の叫び声だけが大きく響いている。少女はエレメンタリースクール生ぐらいだろうか。深夜に近いこの時間にこのような少女が一人でいるのはとても不自然であった。
少女の視線の先には2人の男女が歩いていた。彼らは少女の親だろうか。2人は少女の叫び声など無いかのように歩いていた。少女は男女に向かって何度も叫び続けた。
もう、少女から男女は見えなくなってしまった。少女は見えなくなってもしばらく叫び続けたが、もう叫ぶのを辞めてしまった。
少女は下を向いて泣いて泣いて、泣き続けた。大粒の涙を流し続けた。少女の下には小さな水たまりができていた。
少女はため息をついたとき、しっかりと理解したようだった。
自分が捨てられたこと、無いものとされたこと。少女ははもう何も怖く無くなっていた。
そう言い、少女は道路に横になった。
少女は目を瞑りながらこういった。
『なんで今まで生きてきてたんだろう。』
少女はその後すぐ、眠りについてしまった












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!