u side
これで六度目の説明が終わり
そろそろ理解してくれと懇願するように聞くと
彼らはまだ少し首を傾けている
専門用語と擬音を使うのを禁じられると
困ったもので手も足も出ない状況に
彼を見ると呆れたように立ち上がった
悪態をつきながら
喉を潤すとお腹がなった
その時自分がここにきた目的を思い出し
どゆなが話しているうちに
荷物を持ち部屋から抜け出した
廊下に出て数秒で聞こえる怒号に
急いで歩みを進める
なかなか来ないエレベーターに
ボタンを連打しているとゆっくり開き
目の前が真っ暗になった
捕まったら死を示すその怒号に
私は急いで逃げようとすると
腕が掴まれた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。