第34話

#29 「相棒」
527
2022/12/13 10:35
桜木よつば
桜木よつば
最初に1つだけ宣伝させてください……!
桜木よつば
桜木よつば
この度、皆様の小説活動を応援するための小説事務所を設立いたしました!
桜木よつば
桜木よつば
いつも小説を書いている方、まだ一度も書いた事が無い方……どんな方でもOKです
桜木よつば
桜木よつば
現在【一期生】の募集をしていますので、良ければ応募していただけると嬉しいです!
桜木よつば
桜木よつば
それでは本編の方へお戻ししましょう、どうぞ〜!
おらふくんは、その姿を見て……一歩前に出て、手を伸ばしかけるが……一気にそれを引っ込めた。
それを見た琴音は、どこか達観したように微笑んで、くるりとこちらに背を向ける。
雨宮琴音
雨宮琴音
【あの事】については、ひとまずこの一件を片付けてからにしましょう。……少々というか、かなり重大な問題が発生していまして
おおはらMEN
おおはらMEN
重大……? また何か、新しい問題でも?
雨宮琴音
雨宮琴音
その通りです。……どうやら楓が、このPM10:00の悪夢へ入り込んだようで
彼女のその言葉に、この場はシンと静まり返る。
何故、楓が……という疑問もあるが、何の罪もない人……しかも、おらふくんの幼馴染の妹という立場の人間を巻き込んでしまったという罪悪感も湧いて来て、胸から少しの吐き気が込み上げてくる。
それを見かねたのか、僕の隣に立っていたぼんさんは、何も言わずに僕の肩に手を載せた。
……それが無性に、温かい。
きっと、ぼんさんだって辛いはずなのに。
こんな風に気を遣ってもらって……リーダー失格だな。
だけど、それでも……。
ドズル
ドズル
とりあえず、僕達に出来る事をしよう。今ここで動けるのは……このメンバーしか居ないんだから
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
当たり前だろ? ……それじゃ、行こうか。「相棒」
口元を少し緩ませて、ぼんさんはこちらの肩に手を置いたままそう呟く。
……「相棒」、か。
ドズル
ドズル
了解。MENはナビをお願い、おらふくんとおんりーは後衛を頼んだ
一同
はいっ!
そんな風に指示を出していけば、ふと気付く。
琴音の方を向けば、彼女はこちらを真っ直ぐ見つめ返していた。
ドズル
ドズル
……協力をお願いしても、良いですか?
雨宮琴音
雨宮琴音
……それが、【Hope projector】ルームの管理人の役目ですから
……よし。
これで、準備は整った。
僕達は互いに顔を見合わせてから、最初の一歩を踏み出したのであった。

プリ小説オーディオドラマ