前回のあらすじ
エルフの村で異世界の魔法を学んだハルナとルイ。
図書館に収納されている魔法の本の情報を全て記憶し、魔法の試し打ちのために、セイリスと共に近くの広い草原へと向かった。
そこでハルナは詠唱を見事成功させ、強力な雷魔法を打ち込んだ・・・!
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青く透き通った空が雲に隠れたと思うと、雨が降り出し、けたたましい轟音と共に雷が落ちた。
セイリスは顎が外れそうなぐらい驚いた表情をしている。
ハルナは魔法の本の中から必要な情報だけを抜き取って記憶したので、そういうのはわかってない。
ルイも同じように魔法を詠唱し、雷を叩き落した。
セイリスが疑問そうに首をかしげていたが、結局話は水に流された。
こうして、ハルナとルイは異世界の魔法を習得し、使えるようになった。
思う存分試し打ちをした後は、村に戻った。
その道中。ハルナはリアナと手をつなぎながら、ルイとセイリスは話しながら森の中を歩いていた。
ハルナとリアナは手をつなぎながら、仲良さげに話している。
セイリスは少し笑いながら、ルイに尋ねた。
セイリスが後ろを振り向くと、そこにはハルナがものすごい近くまで近づいてきていた。
ハルナはセイリスがここまで驚くとは思っていなかったらしい。
そう言われると、ハルナは悲しそうに離れていった。
こうして話していると、エルフの村が見えてきた。
セイリスの言う通り、ハルナとルイは何も持たず異世界に転移してしまったため、手ぶら状態だ。
エルフの村に到着すると、セイリスとリアナが準備のため家に戻っていった。
ハルナとルイがぼーっとしながら待っていると、準備が終わったセイリスとリアナが家から出てきた。
セイリスは大きなバッグをしょっており、リアナは可愛い服とお化粧をしている。
リアナは頬を赤らめながら、小さく笑った。
言われてハルナとルイが後ろを振り向くと、エルフの村民たちがずらりと並んでいた。
ざわざわとした雰囲気の中、村長が2人の目の前に立った。
村長が持っている袋の中には、煌びやかに光るたくさんの金貨が入っていた。
ルイが断ろうとすると、セイリスが耳にささやいてきた。
そうだった。ハルナとルイは転移時、何も持たずに異世界に来てしまったため、お金はもちろん何も持っていなかった。
そう言うと、優しい笑顔を浮かべながら、村長がルイにお金を手渡した。
ルイがお金を受け取ると、リアナが後ろから話しかけてきた。
ハルナは大きな声で村人たちの感謝に応えた。
名残惜しかったが、4人は村人たちに送られながら村を後にした。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!