前回のあらすじ
エルフの青年、セイリスに助けられたハルナとルイ。
そのままエルフの村に案内され、ハルナはエルフの子供と、ルイはセイリスと話していた。
だが突然、人食い熊の「ラグナルフ」が村を襲った。
ルイとセイリスは逃げようとするが、ラグナルフはハルナとエルフの子供へ一直線に襲い掛かった。
が、ハルナはラグナルフを謎の力で止め、後方に吹っ飛ばした。
果たして、ハルナはラグナルフからエルフの子供を守ることができるのか?
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吹っ飛ばされたラグナルフが起き上がった。
吹っ飛ばされたせいか、怒り狂っている状態だ。
ラグナルフは凄まじいスピードでハルナに襲い掛かる。
が、先ほどと同じように、ラグナルフは突然止まり、動けなくなった。
ハルナは動けないラグナルフを吹き飛ばし、着地点に基礎攻撃魔法を打ち込んだ。
ーー基礎攻撃魔法ーー魔法で作り出したエネルギーの塊を相手にぶつける一番オーソドックスな現実世界の攻撃魔法。
威力は絶大、ラグナルフはかなりのダメージを受けた。
が、それでも立ち上がり、ハルナに襲い掛かろうとする。
次にハルナは魔法陣を展開し、魔刃魔法を発動した。
魔刃魔法は、魔法で生み出した鋭利なナイフを大量に発射する魔法である。
単純な魔法だが、基礎攻撃魔法と比べ、相手に切り傷を与え出血が発生する効果がある。
ナイフは直線的に襲ってきたラグナルフに全弾命中した。
それでもハルナに近づこうとしてくる。
ラグナルフがハルナに近づこうとしたその瞬間、足に刺さっていたナイフが紫色の爆発を起こした。
その後、すべてのナイフが起爆し、ラグナルフは絶命した。
セイリスとルイが走ってきた。
ハルナから離れずくっついていたエルフの子供は、セイリスを見かけると、泣きながら一目散に走っていった。
セイリスとフェアウッドは、強く抱きしめ合った。
ハルナは少し涙を流しながら感動し、ルイは何ともいえない涼しげな顔をしていた。
子供も無事で助かり、姉妹の完全勝利である。
セイリスがハルナの方を向いて話し出す。
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ーー3時間後。エルフの村では、ハルナとルイを歓迎するパーティーが開かれていた。
会場はたくさんの料理とお酒で埋め尽くされており、いい匂いが広がっている。
最初に、村長からの挨拶があった。
住民たちが喜びで騒がしくなる。
住民たちが大いに盛り上がる。
乾杯の合図とともに、「カン!」という響きの良い音が響き渡った。
さぁ、パーティーの始まりだ。
一方、ハルナとルイの席では。
せっかくなので、この世界の料理事情について解説しよう。
この世界の料理は、実は現実世界と大差はない。味も見た目も、ほぼ同じだ。なのでもし君たちがこの異世界に転移したとしても、食事面は困ることはないだろう。
ただ、一つ大きく違う点があるが・・・。それについてはまた話そう。
そんなこんなで、楽しいパーティーは夜通し続いた。
ハルナとルイは用事があり、途中でパーティーを抜けた。
抜けた後、2人はセイリスとリアナが住む家へと向かった。
家に着き、ハルナが玄関のドアをやさしくノックした。
ハルナとリアナは奥の部屋に入っていった。なんだか楽しそうな雰囲気だ。
ルイとセイリスは手前のリビングに入った。
ルイは言われた通り、リビングの大きなソファにゆっくりと座った。
少し待っていると、セイリスが良い香りのするジャスミン茶を持ってきた。
ルイがお茶を飲んでいると、セイリスが話を切り出した。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。